レジリエンスという言葉をご存知でしょうか。
数年前から企業などでも注目され始めた心理学用語なのですが、
ストレスの反対の意味合いで使われ始め、「レジリエンスが高い」などと使われます。
その意味は「困難を解決し、立ち向かう心」といったところでしょうか。
ストレスで折れそうになる心に反発して、自ら幸せを勝ち取る。
そんな前向きな心を表しています。
新型コロナウイルスの到来で、上に立つリーダーではなく、
前に出るリーダーの重要性が際立ってきました。
とにかく異例尽くしのことばかりで、
今まで培ってきた経験はあまり役に立たなくなってきています。
そんな時代にはだかるのは、いくつもの壁・壁・壁。
おそらく多くの企業で全く新しい取り組みを強いられているのではないでしょか。
そしてその中で必要なことこそ、前向きな心なんですね。
前例がないだけに、おそらく行動するたびに困難にぶつかっているはず。
そこであきらめずに、いかに粘り強く解決を導き、
ゴールに辿り着くことができるのか。
このような時代だからこそ、そんなレジリエンスの向上が必須なんです。
◆
一つ例を挙げましょう。
ほぼ同じ時期にアルバイトの面接に来たAさんとBさんは、なんと年齢も一緒。
Aさんは真面目で礼儀正しく、しっかりした印象で、
Bさんはとても元気がいっぱいで笑顔が素敵でした。
せっかくだからと、同じ日に初日の教育を行うようセッティング。
徐々に教育を重ねていき、1ヶ月後には2人ともあらかた一人でできるようになっていました。
と、慣れてきたのかここで2人とも大きなミスを犯してしまいます。
どちらもお客様に大迷惑をかけてしまい、お客様は大激怒!
店長のフォローでその場は解決しましたが、お客様のお怒りが印象に残ってしまい、
2人の心には大きくしこりが残る出来事となってしまいました。
それから数日間、Aさんはどうも元気がありません。
気になった店長が「様子がおかしいけど大丈夫?」と話してみると、
「この仕事が向いてないのかなーと。実は私、やめようと思っていたんです。」
この言葉に驚いた店長は、すぐにピンときました。
先日の問題がきっかけになっている。
時間を作ってすぐに話をしましたが、どうなるかはAさん次第。
せっかく色々と覚えてきたところだったし、みんなとも仲良くなってきたところだけに、
とってももったいないと思った店長は、
信用のおけるリーダーさんにフォローを頼んだのでした。
Bさんの方はというと、相変わらず元気で活発。
しかし、あの出来事の3日後にまたお客様を怒らせてしまいました。
さすがにその後しばらくは大人しくなってしまいましたが、
「どうしたの?最近元気ないじゃん?」と店長が話しかけると、
堰を切ったように心の中にある不安をぶつけたのでした。
「私ってこの仕事向いてないんじゃないでしょうか。
続けてお客様を怒らせるなんて、お店のみんなに迷惑ですよね。
本当にごめんなさい。
でも、この仕事本当に好きなんです!
ミスをしないようになれるものなんでしょうか?」
一気に言葉を発したBさんが落ち着くのを見計らって、
店長は言いました。
「大丈夫。ミスは誰にでもあることだから気にしちゃダメだよ。
むしろ始めたばかりでミスをしたBさんは、これから強くなるよ!
その楽しい気持ちを忘れずに、これからもよろしく頼むね。」
店長の言葉を聞いて、Bさんの表情に明るさが戻ってきたのでした。
◆
レジリエンスは心の持ち方次第で高められるもの。
どうか現実に対して負けないで、
強く気持ちを保って前へ進んでいきましょう!
■【今日の質問】
「ストレスに負けていませんか?」
■【今日の名言】
「自分の人生の舵を切ることは、自分にしかできない」
(井上裕之|著者)
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【今日の「ヒント」】
ストレスを跳ね返す力のことをレジリエンスと言う。
レジリエンスが高い人は、どんな困難にも負けず、
前に進み続けられるのだ。
同じ出来事でも、本人の受け取り方次第で結果が大きく変わってしまう。
どうせならレジリエンスが高い結果を出せるよう、
辛い出来事を吹き飛ばす心を持つ意識で過ごしてほしい。
心を動かせば成長が加速するって知ってる?
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