こつこつ成長論

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働き方 目標達成

緊急事態宣言後の飲食業界の流れを読む

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すでにご存知の方も多いと思いますし、
営業をしている体感でお分かりの方も多いと思いますが、
改めて6月からの外食産業全体の売上推移を見つつ、
今後の流れを予想してみたいと思います。

2020年3月13日、新型コロナウイルス対策の特別措置法が成立されました。

その後4月7日に、埼玉、千葉、東京、神奈川、大阪、兵庫、福岡の7都府県に限り、
緊急事態宣言が発令。

しかしその後も拡大の流れが止まらず、4月16日には全国に拡大されました。

それから約1ヶ月。

多くの地域で感染者の減少が見られたため、5月25日に同宣言が解除。
今までに前例を見ない異様な事態に、政治は乱れ、世の中の多くの人が混乱の中自粛する異常事態となりました。

まさに経済が止まったこの1ヶ月の間に、世界が大きく変化。

電車通勤は減り、物が買えない事態が多発。
外を歩く人や車が大幅に減少し、日に日に空気がきれいになっていくという皮肉さ。

このままどうなってしまうのか。
そんな焦りと不安が渦巻く中での解除は、
もはやこれ以上経済を止めることができないという苦渋の決断でした。

しかし、我々外食産業に携わる人間にとっては、ここからが本当の我慢の始まりでした。

すでに廃業を強いられたお店も多数出現。
それもそのはず、ほぼ全てのお店が営業を取りやめたおかげで、
5月の売上は全体で30%を超える減少に。

ケンタッキーやマクドナルドは100%を超えたものの、その2社以外は皆大幅な減少。
特に居酒屋業界は休業の影響もあり、9割を超える減少となりました。

売上前年比がひと桁って。。
もはや意味がわからないですよね。

6月に入り、若干回復傾向になるも、全体でもまだ22%減少。

ファミレスは26%とほぼ平均通りも、喫茶は38%と苦戦。
さらに悲惨なのが居酒屋業界で、なんと60%の減少。

この頃から大手の大量閉店のニュースが騒がれるようになりました。

一方ファストフードは11%減と、比較的被害は少ないままの流れに。

7月に入り、やや回復傾向が見られ全体では15%減少にまで回復。

ただし、ここにも複雑な流れが。

前半は回復基調だったものの、東京や大阪などの大都市で再感染が広がり、
学校の夏休み短縮などの影響もあり、多くの業態でまた悪化。

また郊外にあるお店は比較的回復したものの、繁華街にある店舗は苦戦が続いていました。

ランチが比較的好調となった一方、夜の外出を控える人が増え、
ファミレスやファストフードは100%を超えたものの、
居酒屋業態は50%減少と苦戦が続きます。

そして先日発表された8月の全体売上は16%の減少と7月とほぼ横ばい。

各地で要請実施された営業時短短縮や、お盆の規制自粛、学校の夏休み短縮などが影響しました。

ファストフードは3%程度と微減も、ファミレスは約25%減、
居酒屋も約60%と7月に比べて減少幅が広がったのです。

これら数字の流れと、実際にお店にいた経験を踏まえて、
ここからは個人的な見解を示していきます。

基本的にテイクアウトが確立している業態、
いわゆる洋食のファストフードは継続して好調を維持するでしょう。

郊外型と言われているその他の飲食店も、今までしっかりと地元客を大切にし、
正しい営業を行っていたならば、業態に限らず間違いなく回復してくると思います。

問題なのは、繁華街にあるお店で、利益を重視してきたそれほど特徴のないお店。

今僕は、よくテレビに出てくるような超繁華街のど真ん中で働いていますが、
繁華街にも関わらず、連日ほぼ満席になります。

もちろん売上は対前年比でマイナスとなっていますが、
その分人件費など経費諸々を削減することで、
なんとか赤字を免れるところまでになりました。

近くにある有名なファミレスも、15時頃店内を見たところ、なんと満席!

この現実には、驚くと同時に手応えも感じています。

一方、どこかの真似をしたようなビジネスモデルのチェーン店は、どんどん閉店しているのが現実。

つまり、正しいビジネスモデルで、飲食店としての王道がきっちりできていれば、
間違いなく回復してくるはず。

そう信じており、疑いの余地もありません。

もし飲食店に携わっているならば、あなたのお店はどうでしょうか。

しっかりお客様を見ていますか?
正しいことを、当たり前にできていますか?

■【今日の質問】

「飲食店を応援しますか?」

■【今日の名言】

「経営とは、人として正しい生き方を貫くことだ。」
(稲盛 和夫|実業家)

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○

【今日の「ヒント」】

飲食業界は、新型コロナによって自然淘汰が始まった。

人々の生活を根本から大きく変えてしまった新型コロナ。

そんな大きな変化に、敏感に対応しつつも飲食店としての王道を守り抜いたお店が、
これから先も愛され、残っていくだろう。

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