最近は転職者も増えてきて、年上の部下を持つ方も普通に見るようになりました。
むしろ、パートさんを雇う必要がある業態などは、相手の方が目上の場合がほとんどだと思います。
確かに会社内では立場が上ですが、目上の方々に対してタメ口や命令口調で話す人はほとんどいないでしょう。
たまに若い社員が、忙しくなってくるとタメ口になってしまう場面に遭遇しますが、それはある程度は仕方ないかもしれません。
でも、基本的には人生の先輩であることを忘れずに、敬語をしっかりと使いたいものです。
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ちょうど昨日、上司の態度に悩んでいるOさんからメール相談を頂きました。
その職場の長は、非常に無口。特に部署内の人間に対しては、いつもムスっとした様子なのだそうです。
時々お気に入りと思われる人や上司が来たときには談笑しているのですが、それ以外はほとんど会話がありません。
たまに発せられる言葉といえば、間違ったことを指摘する声だけ。つまり長から発せられる言葉は、ほぼ注意か叱責なのでした。
その長と、いつも敵対関係のようになっているのが、ベテランの先輩社員。
どちらかというとあまり器用な方ではない先輩社員は、いつもちょっとした抜けやミスをしてしまい、その都度激しく注意されているのでした。
その様子が本当にひどい。
周囲のことなど気にする様子もなく、「この間も言ったよね?いい加減やってくれよ。何年この仕事やってるんだよ!」
いい加減我慢の限度を超えたのか、かなりきつい口調で叱責していました。
そんなことが毎日数回起こるようになり、挙句の果てに他の人にもベテラン社員のことを言うようになったのです。
Oさんの悩み、それはこの長とベテランの関係悪化による職場の雰囲気でした。
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一度激しく叱責すると、きっとタガが外れるのでしょう。その攻撃は他の人にも及び始め、今ではかなりの人に厳しく当たるようになってきました。
とはいえ、言っていることも正しいので、誰も何も言えません。しかし、だからこそみんなが気にしていたのが、ものの言い方。
組織のトップとして、部下に対して愛情を持ってもらいたいですし、例えどんな人であれ、きちんと尊厳を持って接してほしいと言うのがOさんの願いでした。
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いかがでしょうか。皆さまも思い当たる節はありませんか?
いわゆる周りの人が不快に感じてしまうという、職場内でのパワハラです。
この長の気持ちもわからなくはないですが、ハラスメントというワードが世に出るようになってからは、立場によって余計に言い方を気をつけなければいけなくなりました。
昔なんかは、「お前何やってんだよ!!」などと、普通に怒られていたものでしたけどね。。そんな時代を普通に過ごしてきた人からすると、今の世の中は非常に窮屈かもしれません(汗)
しかし、人の気持ちは非常に大事。
昨日もモチベーションの話を書きましたが、やはり働く仲間として相手を尊重し、いかにやる気を出すかということを考えることも、上の立場としては必要になってくるのです。
そこで最も大切なことが、言い方。
ここには3つのポイントがあります。
・言葉・タイミング・フォロー
それは間違ったことを何度もやられたら、気分も悪くなるでしょう。でも、そこでぐっと我慢。
なぜあの人は何回も同じ間違いをするのか。じっくり考えてあげ、その人が間違いをしない環境を整えてあげるくらいの余裕を持っていきたいですね。
そうすることで、教えるという気持ちが芽生え、優しい口調になるはずです。
もう一つはタイミング。これもとても重要で、急を要する本当に大切なことはその場で厳しく言った方がいい場合もあります。
しかし、可能なら少し落ち着いた時に、なぜそれがダメなのかを気づかせるといいでしょう。その時に、他のできているところをきちんと褒めると、相手も気分が良いままになりますし、きっとまた頑張ろうと思えるのではないでしょうか。
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上のOさんの相談ではないですが、これが同期などだったらそんなに問題がないかもしれません。
親と子の関係でもそうですが、立場が上になった時こそ、気をつけてコミュニケーションをとるように意識したいですね。
たった一言が、相手にはかなり重いものとなって心に残るものなんですよ!
ちなみに上のOさんには、2人の橋渡し役をやってみてはどうですかという提案をしてみました。
余計なお世話かもしれませんが、現状ではじっと我慢するしかありません。
であるならば、思い切ってベテラン社員の方と腹を割って話してみることをお勧めしたのです。
その会話をきっかけにすれば、みんなでできることが見つかるはずだから。
今後Oさんがどのように行動するのか、連絡が楽しみです!
■【今日の質問】
「相手の言い方で困っていることはないですか?」
■【今日の名言】
「相手をこんなふうに変えてやろうとか、相手に何か働きかけてやろうとするよりも、自分が変わってやろうという気持ちが、良好な人間関係の秘訣である。」(内藤 誼人|心理学者)
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【今日の「ヒント」】
同じ言い方でも、立場によって意味合いが全く異なってくる。
今どんな人に話しているのか。
しっかりと意識しながら会話するだけでも、相手を不快に思わせることが減るはずだ。
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