こつこつ成長論

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家族 生き方

感情のスイッチを知る

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外出を控えるように言われていますが、健康維持のためにもランニングは定期的に行っています。
もちろん人の近くには寄りませんし、マスクを着用して走っています。
驚くのは、同じことを考えているのか、ランニング人口が増えたと思うくらい、非常に多くの方が外を走っていること。
仲間がいるのは心強く、みんな同じように大変な思いをしているんだと思うと、自然と元気が湧いてきます。

そんな中、とても不思議というか同情するべき出来事が起こりました。
先日ランニングをしている途中、富士山がキレイだったので立ち止まって写真を撮っていました。
すると、遠くの方から男の人が、僕の方に向かってまっすぐかなりのスピードで走ってくるではないですか。
コロナウイルスの件もあったので、もう少し離れて欲しいなぁと思っていたら、ちょうどすれ違うときに「だっせぇ」と、大きな声で叫ばれたのです。
その後も何か言っているのが聞こえてきたので、僕に対してかどうかはわかりませんが、目があったのできっと僕に向かってだったのだと思います。
その場所は歩道で、2m以上はある道幅。邪魔していたわけでもないですし、他にも人はいました。
理由はなぜなのか全くわかりませんが、彼は怒りを発散していました。

街中でもみんなのために頑張って働いている人に対して、文句を言う方がいるという記事をよく目にします。また、近頃はニュースを見ても、コロナ離婚と言われる言葉があったり、海外など特にDVが増えているとのこと。
おそらく、新型コロナの影響で行動が制限されており、皆ストレスが溜まっているのでしょう。
その気持ちは分からなくはないです。うちの場合も、言うことを聞かない子供たちが騒ぎ続ける状況に、何度怒りがこみ上げてきたかわかりません。
でも、考えてみてください。状況はみんな一緒なんです。
子供達だってみんな我慢しています。それをいい歳した大人が、感情のまま外部に発散するのはどうなんでしょうか。
こういう時こそ、率先してみんなに癒しや憩いを与えられる人間になりたいと、改めて強く思いました。

そこで、ささやかながら怒りを抑えられる方法をご紹介したいと思います。
それは、今のような特別な時が終わり、通常の生活に戻った際でも、きっと役に立つ方法です。

その方法とは、自分はどんな時にイラッとしてしまうのかを知っておくこと。つまり、怒りの感情はどんな時にわいてくるのか、これから自分自身をよく見つめて記憶して欲しいのです。
これは、どんな状況が嫌いなのか、自分自身を知る一つの方法でもあります。
特に今はストレスが溜まりやすい時期でもありますので、それを逆手にとって、イライラしやすい状況を事前に把握しておきましょう。
すると、次に同じような場面に遭遇した際、不思議と客観的な自分が、「あ、今私怒ってる」と気づいてくれるのです。
その言葉が頭に浮かんだ時、不思議と自分自身の中にある怒りの感情がスーッと消えていくのがわかるでしょう。

そしてもう一つ。もし誰かに対して怒りが湧いてしまったら、その感情を相手にぶつける前に、一瞬で相手の状況をイメージできるようになってください。
例えば、食事をしていてお水をこぼしてしまった時、大体の人はすぐにこぼれたものを拭き取りつつ、洋服やテーブルなどを拭いていくでしょう。
そんなわかり切ったことにも関わらず、いきなり「何やってんだ!早く拭かないと!動きが遅い!急ぎなさい!!」などと言われたら、「わかってるよ!今やってるだろ!」と言い返したくなりませんか?

この時、いきなり文句を言ってくる人にも問題がありますが、言われたあなたはまず、なぜ相手がそこまで厳しい言葉を投げかけてきたのか、できるだけ一瞬でイメージしてみましょう。そして、できるなら相手にとって都合がいい理由を考えてみてください。
「きっとこの人にとって、この場は特別なものだったに違いない」「私のことを心配してくれて、すぐに片付けるように言ってくれたんだ」「一生懸命作った料理だけど、洋服や床に着いたらシミが取れないから急がせたのだ」
もう理由は何でもいいです。とにかく相手にとって都合がいい理由を見つけましょう。すると、不思議と相手がなぜそんな言葉を発したのか、理解すると同時に許せる気持ちが湧いてくるんですよね。
そもそもこぼしたのはあなた。怒りの感情を出すこと自体間違っているのですから、これで素直に謝れますよね。

怒りのスイッチを素早く見つけて、それを押さず、相手を理解して、相手を想うスイッチを押す。
怒りではなく、まずは同情してその人になりきり、可能なら相手の良いところを見つけて感謝できるようになりましょう。
これができるようになると、本当に人生が幸せでいっぱいになりますよ!

■【今日の質問】
「怒りで幸せを潰していませんか?」

■【今日の名言】
「人情は天下一にして、我にくむ所好む所は、また人のにくむ所好む所なり。」(松平 定信|江戸幕府老中)

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【今日の「ヒント」】
怒りという感情に幸せはない。反対に相手を思いやる感情には、多くの幸せがやってくる。
日頃から自分の感情のスイッチがどこにあるのか知っておこう。
そのスイッチを使いこなして、ぜひ自分の手で幸せな人生を掴んでほしい。

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