「運命はその人の性格の中にあり」芥川龍之介の言葉です。
まさにその通りだと思うのですが、皆さまはどのように考えますでしょうか。
人として良くないことをやっていたり、自己中心で物事を考えていたり、利権だけで行動していると、必ずバチが当たるというか、よくないことが起こりますよね。
それは、自分自身でも多くの経験をしましたし、そう言った人をたくさん見てきたからこそ、よくわかるんです。
人によっては、そのまま突っ走っていく人もいます。そういう人は強いなーと思う反面、かわいそうだとも思ってしまいます。
僕の親父は、そういう意味で非常に強い人です。自分の考えることが全てであり、人の意見は一切聞き入れなかった。
おそらく幼少期から母親しかおらず、しかも兄弟では3番目でしたが長男としてのプライドが、誰にも頼れずまた自分がみんなを養っていくという、強い思いに変わっていったのでしょう。
その強さは今でも尊敬するとともに、絶対に越えられない壁だと考えています。なぜなら、僕にとって親父は反面教師でもあるから。
会話をすると意見が食い違い、必ず喧嘩してきました。そのせいか未だに心のどこかにわだかまりを持っており、どうしても普通に会話することができません。
しかし、最近思うのです。
もしかしたら、オヤジという壁を越えられないのは、実は悔しいだけなんじゃないか。僕自身にとって合わないと考えている親父は、実はとてつもなく大きな壁として存在しているのではないかと。
何かにつけて文句を言い、人の話を一切聞いてこなかった親父に対して、正直怒りしか込み上げてきません。
でも、それは実は言い訳なだけで、どこまでも強く芯を持っている親父に対して、尊敬している自分が許せず、いつまでも親父を越えられない自分が恥ずかしいだけなんじゃないか。
歳をとり、人工透析を始めた親父の存在を考えるごとに、そんな風に感じてくるのでした。
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先に挙げた芥川龍之介の言葉を知った時、だから親父はろくな人生を過ごしていないんだと、勝手に結論を出していました。
だからこそ、僕は親父を変えようと懸命に戦ってきましたが、その都度喧嘩別れをしてきたのです。
しかし、皆様もご存知のように、人の性格は変えられません。人を変えようと思うなら、まずは自分が変わらないといけないんですよね。
そのことを知ってから、仕事では非常にうまく人と関われるようになり、今ではマネジメントこそ転職だと思えるほどになりました。
今年に入り、時間が取れるようになったので、念願だった心理カウンセラーの資格を取得しました。
そこで僕は大きく変わりました。少しずつ、親のことを理解できるようになってきたのです。
それから、少しずつ自分が強くなってきているように感じます。まだまだ道半ばではありますが、本当の意味で人の気持ちを理解できるようになってきています。
わかりやすい言葉で言うと、優しくなってきた?人間らしくなってきた?まだまだうまく表現できませんが、自分の心の中に、親父の素晴らしい部分が芽生えてきたように感じ始めました。
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芥川龍之介の言葉を借りれば、良い人生にするために、性格を変える必要があるということ。つまり、自分が変わることから始まるのです。
今まで、何か心の中に引っかかっているものは無いですか?
今は難しいかもしれません。しかし、僕のように時間が解決してくれる場合がほとんどです。
ぜひ引っかかっているものから逃げることなく、しっかりと向き合って欲しいと思います。
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■【今日の質問】
「あなたの心にあるトゲは何ですか?」
■【今日の名言】
「運命はその人の性格の中にあり」(芥川龍之介|小説家)
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【今日の「ヒント」】
僕にとって親父の存在は尊大である分、ずっと心の中にあるトゲでもあった。
しかし、自分の成長とともに少しずつそのトゲに対しての考え方が変わっていった。
果たしてそのトゲは、誰かが原因なのだろうか?もしかしたら、自分自身がトゲにしてしまったのではないだろうか。
今じゃなくてもいい。そのトゲはどうやれば取り除けるのか、時間をかけてじっくり考えてみよう。
心を動かせば成長が加速するって知ってる?
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