急にリーダーを命じられたMさんのお話から。
飲食店の人手不足が深刻になり始めた数年前。
そもそも働き手が少なくなっただけでなく、
一人前として任せられる人が激減したため、
お店のサービス低下が数字に表れてきました。
危機感を感じた会社は、リーダー育成に本腰を入れ始めます。
つまり、お店にベテランと同等レベルとまではいかないまでも、
しっかり教育することで従業員の層を厚くし、
人によってサービスの偏りが無くなることを考えたのです。
そこで出てきた案がリーダー育成。
本来であればすでにリーダークラスの人たちが担うべき仕事でしたが、
その人たちにはよりお店の運営に関わる仕事をやって欲しいと考えた店長は、
中堅どころでも時期リーダーとして成長著しいMさんに注目しました。
教育は、実は教えられるより教えた方が成長できるもの。
そういった持論を持っている店長だったので、
リーダー達と相談して、Mさんにその大役を任せることにしました。
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最初にお願いされた時、Mさんは激しく反対したそうです。
「絶対に自分なんかにはできません!」
力強く拒んだのですが、もう話は決まっていること。
結局覆すことはできず、そのまま大役を任されることになりました。
「今まで教えてもらってばっかりだったのに。。
人に教えるって何をどうすればいいんだろう??」
Mさんは不安しかなかったので、具体的な仕事内容を説明された際、店長に聞いてみました。
「どうやって人に教えればいいんでしょうか?」
すると店長は
「Mさんはどうやって教わってきたんですか?」
なんと質問で返してきたのです!
もはや意味がわからず、半ばっパニック状態。
しかし、店長の言葉通り自分の過去を振り返ってみました。
すると、いろいろとヒントが浮かんできたのです。
・メモしてもらうことは必須だな
・まずは質問されやすい人にならなきゃ
・安心してやらせてあげる環境が大事
・言葉で説明してまずはやってみせる
・やった直後にフィードバックしてあげよう
思いついたことを全てメモに残していきました。
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そしていざ本番。
とりあえず思いついたメモ書きを元に、Mさんのリーダー育成チャレンジが始まりました。
数日後、本当にこれであっているのか不安だったので、
自分が今まで教わってきたリーダーさんに時間を作ってもらい、
今までやってきたことなどを相談。
すると、たくさんのアドバイスとヒントをくれたのです。
今までだったらきっと気付かなかったことも、
いざリーダーになることを意識したからこそ、
理解できる内容が盛りだくさん!
たった30分でしたが、Mさんのメモはぎっしり埋まり、
深々とお礼をして終わったのでした。
そんなこんなで半年後。
Mさんはなんと会社でも代表するようなリーダー育成の担当者となりました。
というのも、そのお店の売上が急激に伸びたから。
「他の店長から、『どうやって教えてるのかMさんに聞いてきてよっ』
て言われたんだけど、教えてくれませんか?」
いきなり店長に言われて戸惑ってしまいましたが、Mさんは
「店長や先輩から頂いたアドバイスを、そのまま実行しただけです。」
とMさんらしく謙虚に答えたのでした。
◆
謙虚でいることの大切さ、うまく伝わるといいのですが。。
新しいことを始めると、必ず壁にぶつかります。
そんな時、謙虚になって周りに意見を聞くことができるでしょうか。
また、頂いたアドバイスを素直に実行できますか?
欲に走ることなく、我を通すわけでもない。
自然に流れる小川のように、肩肘はらず謙虚に過ごしていきたいですね!
■【今日の質問】
「困った時、誰かの意見を聞けていますか?」
■【今日の名言】
「真の勇気が試されるのは逆境のときではない。
幸運な時どれだけ謙虚でいられるかで試される。」
(ヴィクトール・フランクル|医師)
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【今日の「ヒント」】
謙虚な心は自信を大きく成長させてくれる。
そして、謙虚でいることで嬉しい出来事は自分に返ってくるのだ。
無理に肩肘はらず、力を込めなくていい。
困ったら人を頼り、謙虚な心で聞き入れ、
行動するだけでいいのだから。
心を動かせば成長が加速するって知ってる?
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