先日社内でコーチングをしたNさん。
決して抜群にできるというタイプではなく、会社からもうまく利用され、異動に異動を重ねてきました。
そして今の職場でも上司からかなり厳しく指導され続け、周囲が心配するほど表情が曇ってきたのです。
そんな状況で話をしたわけですが、かなりやられているにも関わらず、上司への恩を感じ、何とか自分の力で打破しようという意思を強く感じました。
正直、エライなと思ったので、こちらも気合を入れて話を聞き、全力でアドバイスをしました。
はっきり言って、今の彼にはこの環境は過酷ではないかと感じていました。
それはなぜか。
少し話はそれますが、常識についての話を先にさせてください。
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あなたにとって常識とは何ですか？
社会の中でやらなければいけないルールのようなもの。みんなが考えていることと同じ言動。大人の都合の良い考え方。
言葉は人それぞれかもしれませんが、多くの方が、ルールや社会などの単語を使うかもしれません。
それはきっと、社会人になってから、上司の方や同僚などに「もっと常識を考えろ！」「常識でわかるだろ〜」などと言われる機会が多いから、そう思うようになってしまったのではないでしょうか。
しかし、僕の考え方は違います。
常識とは、その人しか持っていない固有の考え方であり、個々の経験。
つまり、100人いれば100通りの常識がある。
本気で僕はそう思っています。
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話を戻します。
先にあげたNくんが、なぜ今の環境に合わないのか。
それはおそらく、お店の考え方が、Nくんの経験にないものだからです。
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例えば、学生の頃簿記1級を取得していた方が、社会人になり10年間営業一筋で頑張ってきました。
そんな人がいきなり経理部に異動したら。
仕事はできたとしても、きっと苦労すると思います。
かたや何でもいいから売上を取ることが使命である営業に対し、間違ったことは一切許されないのが経理なのだから。
まさにお互いの常識が全く異なる環境なんですね。
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今回のNくんも、それと同じ状況が起こっているのです。
組織の中では、基本的に人を変えることは困難。
なので、いかに組織の中で自分を変えられるかが、馴染んでいくコツになります。
しかし、それができないのであれば、無理に合わない環境にいる必要はありません。
それこそ自分が合う環境を探せば良いのですから。
◆
ただ、僕はNくんに対してそのようなアドバイスはしませんでした。
今の環境で頑張ってみたい。
そういう強い意思を感じたので、あえて自分を変えられるように、茨の道を提案したのです。
今何のために生きているのか。心から何がしたいのか。
今まで考えたこともないことだからこそ、あえて時間をとって、しっかり自分を見つめてもらいたいと考えたのです。
この思考訓練は、実は自分の常識を広げる意味があります。
自分の中で知っているだけの、狭い世界で生きてきた過去を捨て、新しい世界で生きる自分を発見する。
考えただけでわくわくしませんか？
もし現状に違和感を感じたら、一度自分の常識を疑って、自身の過去に思考を巡らせてみましょう。
しかし、どうしても何をやっても無理な場合には、別の環境を探すことは、悪いことではありません。
やることやってダメならば、むしろ積極的に動いちゃってくださいね！
■【今日の質問】
「今の自分に満足していますか？」
■【今日の名言】
「最も難しいのは行動に移すという決断だ。あとはただ続けるだけでいいのだから。」（アメリア・イアハート｜飛行士）
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【今日の「ヒント」】
どうしても超えられない壁を感じたら、今いる環境を疑ってみるといい。
その場所は、あなたの常識が通用する場ですか？
もし何をやっても周りに合わせられないのなら、思い切って違う環境を模索してみましょう。
意外と自分の能力が買われ、成長度合いが加速するかもしれませんよ！
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