労働環境という観点で業界を見ていくと、残念ながら飲食業界は良い環境とは言えません。
アルバイトの人気度でもわかりますが、特に日本人の学生たちは嫌煙しがち。
パートさんも繁盛店になってくると口コミが広がっているようで、応募してくるのは引っ越しをしてまもない方や、お店をよく知らない方がほとんどです。
とはいえ、子供がアルバイトのできる年齢になると、お勧めしてくれている親が多いのも確か。
その辺りのバランスは興味深いものがあります。
ある業界の採用担当者とお会いした際、こんなことをおっしゃっていました。
「僕が採用するにあたって、飲食店で働いた経験はあるか必ず聞いているんです。」
その理由は次の通り。
「飲食店でアルバイトをした経験がある人は、人とのコミュニケーションにおいて基本的なことができている場合が多いんです。
それだけ飲食店で働くということは大変なんでしょうね。個人的には助かっていますけど(笑)」
どの業界ももちろん大変だとは思います。
その中でも、飲食業界というのは大変な部類に入ることがわかりますね。
実際体力は使いますし、お客様や料理、お店の状態などなど注意するべきことも非常にたくさんあります。
体も脳も瞬発力が高く、さらにお客様に対して柔軟に対応していかなければ満足度が与えられない。
一言でいえば、非常に疲れる職種だと思います(笑)
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こんな飲食業界ですが、世の中がテレワークで新しい働き方を模索している中、実は数年前から様々な取り組みが行われています。
人不足と騒がれて10年以上経っているように思いますが、飲食店で働く人が減っている根本的な原因は、労働環境だと考える人が増えてきました。
そこでまずは福利厚生をしっかりし、休みをちゃんと取る環境を作り始めました。
とはいえ、個人店においては生活=仕事という部分が強いのと、自分自身が働くためそこは問題ないと思います。
ここでの飲食業界は、いわゆる企業。
そんな企業が、業界自体ブラックと言われていた印象を払拭するために、こぞっててこを入れ始めたのです。
そして今では、多くの企業で休みはきちんと規定通りに取得できる環境が整いつつあります。
労働時間に関しても、会社内の規定でおさまる様、厳しく取り締まりを強化しているのです。
その結果、昔に比べると格段と働きやすくなったように感じます。
労働年齢も上がり、家族を持つ人が増えた中、家で過ごす時間が増えたことは、働きがいの向上につながっていることと思います。
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このように大きく変わってきた飲食業界ではありますが、さらに発展したお店もあるようです。
基本的に飲食は商売なので、
売上>労働環境
という図式で行われています。
しかし、もし労働環境の方に重きを置いたとしたら。
皆さまはどのように感じるでしょうか?
・ムリムリ。やっていけないよ
・え?それが可能なら最高だ
・現実問題として不可能だ
そんな悲痛とも言える声が聞こえてきそうですよね。
でも、実際に実現しているお店が存在しているのです。
残念ながらそこは企業ではありませんが、夫婦で経営をしていて、4店舗展開していたそのお店は、
夕方17時代には社員が皆帰宅しているそうです。
その秘訣は食数の限定。
ギリギリいくらの利益があれば生活できるかを先に決め、メニューやコンセプトなど全て逆算していった結果、このようなビジネスモデルが可能になったとか。
そんな超ホワイトな労働環境ですから、働きたいという声が後を絶たず、人手に困ったことがないそうです。
そりゃそうですよね!
なんとも素晴らしい発想と行動力だと思います。
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まだまだ可能性がある飲食業会。
僕自身もこれから、誰もが働きたいと思える飲食店を作ってみせますよ!
■【今日の質問】
「今の働き方に満足できますか?」
■【今日の名言】
「なされるべきことを考えることが成功の秘訣である。
何をしたいかではないことに留意してほしい。
これを考えないならば、いかに有能であろうと成果をあげることはできない。」
(ピーター・ドラッカー|経営学者)
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【今日の「ヒント」】
会社の存続に売上や利益は必須。
とはいえ、そればかり追いかける時代は終わったのだ。
労働環境を重要視しながら、利益を残す働き方。
これからの時代、そんな式を成り立たせた会社が、
生き残っていくだろう。
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