こつこつ成長論

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判断基準は相手の目になって決める

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人生でも、仕事でも、重大な判断を迫られる時がやってきます。
大切な人を喜ばせるために、カジュアルなお店にするか、高級なレストランにするか。気になる銘柄の値が下がった。今買うべきかどうか。同僚が悩んでいるようだ。声をかけるべきかどうか。お客様が不満の声を漏らしている。言われた通り対応するべきかどうか。妻と記念日の約束がある日に、上司に大切な仕事があるから残って欲しいと言われた。。
考えれば考えるほど、いくらでも出てきそうな状況ですが、皆さまも思い当たる節はありませんか?
そしてそんな時、どのように対応してきたでしょうか。

おそらく多くの場合、必死に相手のことを考えて決めている。もしくは、その時の自分にとって一番いいと思う方に決めていると思います。
まあ、その時の最適な答えを出したいから、当たり前と言えば当たり前ですよね。そのプロセスは普通のことですし、正しいと思います。
ただ、みんなが気にしているのは、「その判断が正しいかどうか」。
正確には、正しかったかどうかを、非常に多くの方が気にしていることなんです。

この答え、実は「わからない」が正解になります。
だって、どのように判断したからって、結局自分が選んだ道しか進むことができないんですから。
ゲームなどはリセットしてやり直せるかもしれません。でも、人生にやり直しはききません。もしやり直そうなどと思ったら、それはそれは途方もない時間と労力を使うことになってしまいます。
だからこそ、後から後悔しないために、
「判断基準は、何をするべきかではなく、自分が本当にやりたいこと、正しいと思ったことで決めなさい」
そんな教えがたくさんあるのです。

もちろんこれはこれで非常に大事。結局苦しみ、悩むのは自分なんですから、後悔しないよう覚悟を決めて「これにしよう!」と決めていけばいいんです。

しかし、今日はあえて違うことを提案してみようと思います。
判断を迫られた時、自分のことは傍に置き、とにかく相手の立場に立ってとことん考えてみるのです。
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Tさんの同僚が、仕事で大きなミスをしてしまいました。お客様に多大な迷惑をかけてしまい、上司にひどく叱られたのです。
状況もわからず、部署も違うため、このまま見過ごすこともできます。
でも、Tさんは頃合いを見て同僚に声をかけました。
「なんかひどく怒られてたな。大丈夫か?」
その言葉に反応した同僚の表情は、全く元気がなくげっそりして見えました。
今まで一緒に頑張ってきただけに、そんな同僚を見ていると心が痛んだTさんは、「今週どっかで飲みに行かないか?最近忙しくて話したいことがたくさんあるんだよねー」と誘ったのです。
結局日程が合うところで飲みに行く約束をし、その場を去りました。
==
上のTさんは、何気ない行動のように見えます。
しかし、真っ先に同僚のことを考え、同僚の気持ちに置き換えて、Tさんが今できることを提案してみたのでした。
そもそも話しかける必要もなく、飲みにいく時間を作る必要もなかったのですから、Tさんは何よりも同僚のことを考えて出した結論ではないでしょうか。

場合によっては複数の目があるかもしれません。
冒頭にあげた例でいくと、妻との約束に上司から残業を頼まれた場合などは、妻と上司の2人分の目があります。
それぞれの立場になってとことん考えてみて、最終的には自分にとっても都合の良い、なるべく多くの人がハッピーになる判断を心がけていきましょう!

■【今日の質問】
「普段どういう基準で判断していますか?」

■【今日の名言】
「勇気と決断と行動力さえ持ち合わせておれば、あとのことは天に任せれば良い」(司馬 遼太郎|小説家)

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
【今日の「ヒント」】
判断の基準は明確なようで決まりがない。
だから、後悔しないように自分の中で最も優先順位が高い方法を選びがちだ。
もちろんそれは重要だが、一度相手の目になってとことん考えてみることをお勧めする。
思考した結果、最も相手が喜ぶと思われることを基準に判断するのだ。
この習慣を繰り返すうちに、いつか必ず感謝される人になるだろう。

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