最近異業種の方も含め、多くの方と色々なお話を聞く機会を頂いております。その中で、今更ながらある事に気づきました。
「同じ業界でもビジネスモデルが全く異なり、まるで異業種のようである」ということです。
どういうことか、例を挙げて見ていきますね。
例えば飲食の世界ですと、和食や中華、イタリアンやフレンチといった違いがあるのはわかると思います。
さらに、和食でも寿司やファミレス、居酒屋に麺類や割烹など、多岐に分かれていきます。
そして同じ寿司でも、回転寿司、カウンター、出前などなど、さらに細分化していくんですね。
今回感じたことは、例えば割烹で客単価1万円を超える方が、回転寿司で通じるかというと、すぐには適応できるほど甘くないということ。
割烹は丁寧に綺麗な料理を出すことが大前提になるので、多少なりとも時間をかけることが許されます。しかし、回転寿司はスピードが命。見た目といえばボリューム感を出すことの方が重視されるでしょう。
もちろん綺麗に盛り付けた方が顧客満足度は高まります。しかし、お店としてどちらの優先順位が高いかというと、間違いなく前者なわけです。
同様に、居酒屋でバリバリ店舗を回していた人が、和食ワーストフードと言われている業態(とんかつ屋や牛丼屋など)では、全く通用しないと言われています。
これなども、お客様のニーズに合わせたオペレーションが確立されているため、普段からお酒をすぐに出し、多岐に渡る料理提供も素早く行なっている居酒屋でさえも、同じような料理をとにかくすぐに出す事に特化したファーストフード形態では、遅すぎるということになり、結果として役に立たないのだそうです。
もちろんその逆も然り。ファーストフード店でバリバリこなしていた人が居酒屋に行くと、接客も必要となり見る範囲が広くなるので、やっぱり通用しないのです。
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何が言いたいのかはわかってきたと思いますが、もう一つ不動産で例をあげますね。
最近リフォームが活況です。家は10年も経つとだいぶ劣化してきます。まずは設備系が支障をきたし、徐々に修理依頼が増えていくのではないでしょうか。そして外壁や内部のあちこちで痛みが目立ってきます。
そこで必要なのがリフォームになります。
今や超大手から個人まで多くの会社が参入し、残念ながら悪質な営業でニュースになってしまう会社も存在します。
これらの多くは、ほぼ飛び込み営業で仕事を受注しています。もちろん、共同でイベントを行い集客をしたり、広告を出して問い合わせを頂く場合もあります。
しかし、このやり方に疑問を感じ、顧客を囲い込むというやり方を行なっている企業も存在しているのです。
ひたすら個人へアプローチしていくのか。それとも企業へアプローチして顧客を紹介してもらい、会員として囲い込むのか。
営業というくくりでは同じですが、そのアプローチは個人と法人で全く異なります。
また、扱っている内容はリフォームですが、ゴールはリフォームそのものなのか、家を大事に維持する安心感を買うのか、目的の違いが大きく異なるのです。
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このように、同じ業界でもよくよく見ていくと全く異なっているのです。今まで自分がやってきた経験は、どういう場面で生かせるのか。
しっかり自分を見つめ直して、最大限強みが活かせるように、たまには時間をとって分析しておくといいかもしれませんよ!
■【今日の質問】
「あなたは何が得意ですか?」
■【今日の名言】
「幸せな人、楽しい人、幸運な人、成功する人は、自分の欠点よりも自分の長所を見るのが得意な人なのです。」(島津 幸一|事業家)
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【今日の「ヒント」】
同じ業界でも、ビジネスモデルによってオペレーションが全く違う。
わかっているようで実は見えていない部分はたくさんあるもの。
改めて自身の業界を比べてみて、自分がやっていることは何なのか、そこで培った自分の強みとは何か。
しっかり分析してみてはいかがだろうか。
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