先日相談を受けたUさんのお話から。
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「えっ?本当にガンなの?」
随分ご無沙汰していた母親から、珍しく電話がかかって来ました。
いつもは面倒臭さからやり過ごしてしまうのですが、なぜかその日はすぐに電話に出ていました。
挨拶も無しに、開口一番母親が話した言葉が、「私、ガンになったみたい。」という衝撃の発言だったのです。
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話をUさんの子供時代に移します。
Uさんは物心ついた頃からお父さんがいなく、母親一人で育てられました。
大事な一人娘だけに、お母さんのできる限りの愛情をかけて育てていたのですが、子供は育つにつれて口を出してきます。
当然働かなければならず、徐々に目が届かなくなっていきました。
そして中学生になった頃、口を聞けば喧嘩ばかり。高校生になり、だんだんと家に寄り付かなくなってしまったのです。。
でも、基本的には大切な家族。
20歳を超えてからはお互いの記念日には少し豪華なご飯を食べに行ったり、時間が合えば買い物に行ったりと、お互いを尊重するようになりました。
社会人になって5年目に、お付き合いしていた彼と結婚を意識し始め、実家を出て彼と暮らすことに。
そこから3年ほど、母親の誕生日位しか連絡をしなかったのです。
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冒頭の会話は、そんな中かかってきた電話でした。
びっくりしたのと同時に、母親との懐かしい記憶が蘇りました。そんな母親と、もしかしたら2度と会えなくなるかも。
そう考えたら、自分中心に過ごし、自分だけ楽しんできた数年間、いったい何をしてきたんだろうと、悔しさがこみ上げてきました。
すると途端に涙が溢れ出し、そのまま数分間止まらなくなりました。。
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多くの方が、物心ついた頃には、親はいて当たり前だと思っていたのではないでしょうか。
僕自身、両親とは喧嘩ばかりしてきました。なので、数年前までは、一緒にいたらうざいと思う程度の存在でしかありませんでした。
お袋が糖尿病で指を切断することになった時も、親父が人工透析で入院することになった時も、お見舞いにすら行かなかったくらいです。
つい、いて当たり前だと考えてしまう親ですが、いつかいなくなってしまうんです。
だから、最近はありがとうを伝えたいと本気で考えるようになりました。
「親孝行はできるうちにやれ」
よく聞く言葉です。
まだまだ素直になれない自分ではありますが、何かしらの形で感謝を伝えたいと思います。
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ありがとうの反対語。
それは、上の例であげているように、「当たり前」なんです。
憎しみとか、無視とかって考えがちなのですが、心理学的には空気のように当たり前だと思うこと、つまり感謝の心を持たないことが、対の言葉となるんですね!
皆さまは、空気の存在に感謝していますか?毎日毎日身体中に血液を送っている心臓に感謝していますか?
夫や妻、親や子供たちなど、身近な人に感謝していますか?
自分自身に感謝していますか?
実は意識をしていないだけで、当たり前な存在ってたくさんあります。
一度周りを探してみてください。
そして、見つけたらぜひ「ありがとう!」と、心の中で伝えてあげてくださいね♪
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ちなみにUさんのお母さんは、早期発見のおかげで無事完治。
後遺症もなく、今は普通に暮らしているそうです。
改めて母親の大切さを知ったUさんは、毎週必ず連絡を取るようにしただけじゃなく、月に一回は、母親を連れ出して買い物や食事を共にするそうです。
来月にはいよいよ彼を紹介するとのことで、少し緊張していました!
Uさん、がんばってくださいね!
■【今日の質問】
「当たり前だと見過ごしているモノは何ですか?」
■【今日の名言】
「感謝は、あなたが成長し、広がるのを助けます。感謝は、あなたの人生に、喜びと笑いをもたらすだけでなく、あなたの周りにいる全ての人々の人生にも喜びと笑いをもたらします。」(アイリーン・キャディ|フィンドホーン創設者)
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【今日の「ヒント」】
ありがとうの反対語。
それは、感謝をせず「当たり前」だと感じてしまうこと。
いて当たり前、あって当たり前、やって当たり前。そんな風に感じているヒト、モノは無いだろうか。
日頃からしっかりと意識して、見つけたらすぐに感謝を込めて「ありがとう」を伝えよう!
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