今日のストーリーは、少しイメージ力を高めてお読みください。
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今は使われていない地下鉄の跡。
経年劣化により線路は所々剥がれ、周りのコンクリートには無数のひび割れが。
何やら怪しげな雰囲気が前方からビンビン伝わってくるものの、
薄暗い先の方は何も見えない。
この地下迷宮を、5人1チームとなって探索することになった。
そのチームが全部で5チーム。
それぞれ異なる場所から地下に入り、最近発生している不可思議な地震の原因を探ることになった。
第3地区から侵入するチームに配属となったSさんは、
爆発など何かあった際に備えた重たい重装備で身を固め、
先頭に立つリーダーの右側を担当。
全員が壁から壁へ横一列になって並び、上下左右をくまなく探索するのでした。
とはいえ、灯りはヘッドライトと手に持った大型LEDライトのみ。
最近の技術でヘッドライトは360度を照らしてくれるのでかなり明るいものの、
その範囲は数m程度。
より先の方を照らすためには、手に持ったLEDライトを頼らざるを得ない状況でした。
地下通路を歩いて10分程度でかなり落ち着いてきたSさんでしたが、
突然隣から悲鳴が!
「ギャーーーー!!!」
断末魔の叫びとはこのことか。
そんなことを思う余裕も無く、腰が抜けそうなほどびっくりしてしゃがみ込んでしまいました。
「どうした?大丈夫か?」
中央からリーダーの声が聞こえ、Sさんに様子を見てくるように指示が。
その返事ができないほど驚いていたのですが、
何とか「…は..い..」と声を絞り出し、
震える足で壁際に向かうと、叫びを上げた仲間の目には涙が浮かんでいました。
そして、恥ずかしそうに「ネズミを発見しました。。」と答えるのでした。
一瞬頭が真っ白になりましたが、笑うほどの余裕もなく、
ただただ大したことなくて良かったと安堵。
そのまま戻ってリーダーに報告を済ませ、元の位置に戻りました。
と、その瞬間いつものうねるような揺れが。
「全員止まれ!」
リーダーの指示のもと、その場にうずくまって揺れがおさまるまで待機。
約30秒で揺れはおさまると、引き続き探索を開始したのです。
と、今度は遠い前方から轟音が。
真っ先に気づいたのはリーダー。
「何か音がするぞ。全員一度右の壁に集まろう。」
そして話し合いの結果、リーダーともう1人で先に前方を確認しに行くことに。
その間Sさんたち3人はその場で待機。
リーダーたちが出発して、5分が経ち、10分が経ち、ついには30分が経過。
心配する気持ちが指示を待つという業務を守ることを上回った時、
また前方でさっきより激しい音が聞こえたのでした。
今待機している3人の中では、一番社歴も長く年齢も上のSさん。
当然この後どうするかの指示を出すのはSさんの役目。
もしかしたら、リーダー達は命を落としているかもしれない。
さらにSさんをはじめ、ここにいるみんなが死んでしまうかも。
そんな不安と同時に、この任務は正体不明の揺れを解明するための重要なものだということも理解している。
だからこそ5チーム、全部で25人も危険な任務に駆り出されたのだ。
目の前にはヒントかもしれない轟音が聞こえているのだから、このまま続けるべきか。
他にまだ4チームいるんだから、命を守ることを優先させるべきか。
尋常じゃない汗をかきながら、Sさんは究極の選択を迫られたのでした。
◆
今日のテーマは決断力。
上にあげたストーリーは少し現実離れしたファンタジーの要素が強いですが、
その危機感や重要性は伝わったでしょうか。
もしあなたがSさんだったら、どういう決断をしますか?
こういう究極の決断をする場面は、実生活でも多々ありますよね。
特に飲食店でお客様から厳しい意見を言われた場合、
それが意図したクレームなのか、本当にその通りなのか、
こちらの対応が変わってくるので非常に重要です。
そして、大きく成長するためにも優柔不断はできるだけ避けたいところ。
場面場面で勇気を持って決断できるよう、
日頃から意識を高めていきたいですね!
■【今日の質問】
「いざという時、ちゃんと決断できていますか?」
■【今日の名言】
「時に、とても小さな決断が、
あなたの人生を永遠に変えてしまうことがある。」
(カート・ラッセル|俳優)
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【今日の「ヒント」】
仕事でもプライベートでも、一日少なくとも1回は決断が必要な場面があるはずだ。
その都度悩み、結局決断できないようではダメ。
成長するためにも、どういう結果であれ、
毎回勇気を持って強く決断できるようにしたいものだ。
心を動かせば成長が加速するって知ってる?
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