先日20年後の未来というテーマで、とあるコンテストに応募しました。その時に描いたストーリーが飲食店に関して。
そのコンテストは、どちらかというと技術的なものでしたので、この場では文字数制限の関係で書けなかった心の部分を含めて、勝手にご紹介したいと思います。
自己顕示欲が強くてすみません(汗)
もしかしたらもっと大きな変化が起こり、今とは全く異なる様式のお店が誕生していることと思います。しかし、心理カウンセラーとして思う飲食店像を、このストーリーを通して感じていただければ嬉しいです!
それでは早速いきましょう。
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トントントントントン。
まだ半分寝ている頭の中に、味噌汁の具にするのであろうネギを切る音が聞こえる。父がご飯派なので、我が家の朝食は毎日ご飯と味噌汁が出てくる。
この味噌を溶かした出汁の香りとネギを切る音は、子供時代の僕にとって心地よいもの。せっかく目が覚めたのに、また眠りについてしまうほどなのだ。。
「いつまで寝てるの!早く起きなさい!」
突然やってくる母親の怒声。どんな目覚し時計よりも効く反面、気持ちが萎えていったものだ。
そんな母も糖尿病を患い、指を落とし、視界が狭くなり、耳も遠くなった。父も2日に一度、人工透析のため病院に通っている。
多くの人は、誰もが歳をとると何かしらの病気と闘うことになる。それに伴い、食事制限が発生。毎食気を使いながら食事を用意しなければいけないのだ。
そんな年配の人たちでも、気軽に食べにこれるお店。それが、2040年の僕のお店だ。
コンセプトは、「入院中の重病患者でもそのまま食べにこれる飲食店」。
もちろん医者の許可は必要だが、ベッドのまま食べに来てもOK!20年後はベッドという概念はなく、椅子でありベッドであり移動手段でもある一つの乗り物になっているので、やはり自動運転となった大型のタクシーにベッドのまま乗り込んで、僕のお店まで食べにくるのだ。
ただしさすがに普通の方の食事と違ってスペースを取るので、事前予約は必須。
家族の方が思いつき、地方に散らばっている子供達家族に連絡し、日時を調整してオンライン予約。当然座席も自分で抑え、食事制限のある方のIDを入力するだけ。
決められたコースも存在するが、この日は入院しているおばあちゃんの誕生日だったので、予算を1人5000円と設定しお任せで予約した。
お店では、会員登録していれば、お客様情報を見ることができる。全ての情報がオンラインで繋がっているので、事前に承諾していれば入院中の方の食事制限情報までみることができるのだ。
そこで僕は、早速おばあさまのNG食材を調べ、可能食材で会員だったお客様がお気に入りの料理を考案。
当日はまさか外でこんな風にお祝いしてくれるとはと、おばあさまも大喜び!ご家族みんなが安心して楽しめたと、お客様も満足してくださいました。
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上のお店、当然空調設備も進化していて、今のように透明な板で仕切らなくとも、空気の壁ができるような風の流れでウイルス対策もバッチリ。
数年前からキャッシュレスが当たり前となり、案内からお会計までほとんどやることがなくなっている。
発注も簡単。AIが世界中のレシピを参考に必要量を算出。メニューを入力するだけで、数秒で材料をリスト化してくれる。
今回のような特別な場合でも、雛形となるメニューをもとに若干データを変えるだけで完了するのだ。
僕がやることといえば、料理を考え、作り、提供すること。そして、ほんの少しの気遣いと、最大限お客様に喜んでもらうよう陰ながらお手伝いしたくらい。
人材不足は設備でまかない、飲食店としての最大の魅力である料理とサービスに全神経を注げる環境、それが20年後の飲食店だ。
基本的な箱は今とほとんど変わらない。
何年経とうが、飲食店の役割は人をつなげる場所なのだ。
僕は今日もまた、お客様の感動を作るためにお店を営業する。
■【今日の質問】
「どんな時に飲食店を利用しますか?」
■【今日の名言】
「未来を考えない者に未来はない。」(ヘンリー・フォード|実業家)
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【今日の「ヒント」】
20年後の飲食店。そこは人が少なくとも営業できる、効率的な設備がいっぱいだ。
しかし、中身は今とほとんど変わらない。
お客様に満足してもらうため、よりお好みの料理を提供し、喜んでもらうため最大限気遣いをすることが可能なのだ。
今と変わらない雰囲気で、今以上のおもてなしができるようになる。
そんな未来がもうすぐやってくると思うだけで、ワクワクするのは僕だけだろうか。
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