こつこつ成長論

心理カウンセラー高橋ひでが、心を動かすストーリーをお届け!未来をデザインする自己成長をお手伝いします!

コミュニケーション 生き方

リアルなかっこよさ

投稿日:

「あのテーブルの支払いをしたいんだけど」
忙しい営業で走り回っている僕を呼び止め、こう切り出した男性。突然のことに事態が把握できなかったのですが、会社の同僚なのかな?と思い直して支払いに対応しました。
レジで会計をしている時、その男性が「席を譲ってくれたの、あの人たちだよね?」
まだ完全に理解していない僕の表情を読み取ったのか、男性はそう質問してくれました。
そこでようやく状況が把握できました。

冒頭のやり取りは、お店で席を譲ってくれた人に対してお金を払った、イケメンの話です。
少し話をさかのぼって説明していきますね。
==
うちのお店は席数がそこまで多くないので、団体がやってくるとすでにいるお客様に席移動をお願いしています。
皆さま非常に心優しく、ほとんどの方が席を移動してくださるので、毎度感謝の念でいっぱいです。
この日も徐々に混み始め、隣り合わせで8名座れる席に、すでに女性が3人食事をしていました。
そこにやってきたのが8名の中年男性軍団。入り口からかなり盛り上がっており、8名席の用意ができるとわかると、「ありがとー!」とさらに盛り上がっていました。
移動していただいた女性客も、新たに入店した8名さまも、みんなラストオーダーまで楽しく過ごしていたようです。
時短営業のため早めのラストオーダーを聞きに回ったその直後、男性が動いたのでした。
通路をうろうろしながら歩いている男性。きっと席を譲ってくれたその女性客を確かめていたのでしょう。
見方によっては非常に怪しい行動でしたが、意を決したように、通りかかった僕に話しかけたのでした。
お会計を済ませると、「相手には伝えなくていいですからね」と念のおしっぷり。
しかし、お店の立場上お会計は必ずやらなければいけないことなので、男性客が戻った後すぐに女性客に事実を伝えました。
すると、みんな大袈裟なほどの驚きよう(笑)そりゃそうですよね、食事代が全てタダになるんですから!
最初はすぐにお礼をするため立ち上がったのですが、行き先は男性客8名の席。それもみんないい年した人たちです。
結局1回目はそのまま席に戻ってしまいました。
その数分後、時間も時間だったのでお店を出ることにした女性たちは、出口を通り越して男性客のところへ近寄り、お礼を伝えていたのでした。

その後男性客たちから聞こえてきた声は、「お前なんだよ!いつの間にそんなことやってたの?カッコ良すぎるでしょー。じゃあ、俺たちの支払いもよろしくね!」と、みんなから非難と嫉妬と笑いのネタがごちゃ混ぜになったような、称賛(?)の嵐。
中には「連絡先聞いたのか?」というものもあり、考えようによっては若くて綺麗な女性3人組でもあったので、そういう気持ちもあったのかもしれませんね(笑)

いずれにしても、昔のトレンディードラマなどのバーでよく見る「あの客にこのドリンクを・・」という場面に似ているなーと、個人的には思ってしまったのですが、かっこいいことに間違いはありません。
真似をするかどうかはわかりませんが、席を譲ってくれたことに対してのこの気遣い、違う場面で応用できればと思い、共有させてもらいました!

■【今日の質問】
「相手が驚く気遣い、やってみたいと思いませんか?」

■【今日の名言】
「他人に対する思いやりと共感は、私たちが差し出せる最大の贈り物なのだ。」(タルサン・トルク|作者情報不明)

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
【今日の「ヒント」】
気遣いも、次元が異なると感動を生む。
普段お客様対応しているサービス業なら、こんな気遣いを意識していきたいものだ。

心を動かせば成長が加速するって知ってる?

やる気は心の状態に左右されます。 感動する時、人は無になれるんです! ゼロになれば、プラスのことが吸収されやすいですよね。 そんな効果のあるメルマガを毎日お届けしています! ⇒詳細はこちら

-コミュニケーション, 生き方

関連記事

基準となる心の持ちよう

何かをやっている時、徐々に条件や環境が悪くなってきてモチベーションが下がってしまう時はないですか?それがやめてもいいことなら、問題はないかもしれません。でもたいていの場合は、人と約束していたり、重要な …

切り替え上手な人

つい最近、こんなことはありませんでしたか?仕事でミスをしてしまった。家族や恋人、友達と喧嘩した。上司に怒られた。やっていたことがうまくいかなかった。 生きていると、たくさんのトラップよろしく、ちょくち …

物事を決めつけていませんか?

何かにつけて、決めつけるように話す人っていませんか?「そうじゃない。こうやらなきゃいけないんだよ!」「本来のやり方とは違うんだけどね。。」「今回はいいけど、本当はこうやるべきなんだよね。」自分や他人、 …

ビジョナリーな人になる

一緒にいて、思わず「カッコいい」と感じてしまう人っていませんか?存在だけで安心感があり、その人の周りはいつも賑やか。なんというか、いつも輝いていて、華があるんですよね!本来であればめちゃくちゃ忙しいは …

怒りの前には◯◯がある

いよいよ心理学を本格的に学び始めました。まず初めに驚いたのは、学問に古い新しいがあることでした。先生である衛藤さんが最初勉強していたことが、昔からある古典的な心理学だったそう。トラウマなど過去に体験し …

毎日1分!心を動かすストーリーで、成長のヒントをお届けしています!

登録はこちら