組織にはリーダーが必ず存在するわけですが、そのリーダーには色々なタイプが存在します。今までお会いしてきた方々も、100人いれば100通り。
とにかく明るいけど細かいことは気にしない人もいれば、真面目でルールは守るけど、人間関係がすぐくずれてしまったり。数字には強いけど、現場力(オペレーション力)が弱かったり。会社からの評価は低いのに、店内のスタッフからは慕われていたり。
皆さん一長一短あって個性があるからこそ、会社というもっと大きな組織の中では、良いところを見つけて次につなげていくのでしょう。
そして今回、非常に興味深い相談が2件届いたのでご紹介したいと思います。
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まず一つ目は、力で押さえつけるタイプの組織から。
Nさんの上司は人見知りだそうで、とにかくコミュニケーションが苦手なのだそう。飲み会の場で自らそう話していたのもありますが、実際仕事をしていてもとにかくあまり喋りません。
なので、いつも自分で考えながら段取りして、仕事を進めていくのですが、ルールに反したことをやってしまった時は、上司がかなりきつい口調で指摘してきます。
それが2回目、3回目ともなると、言い方もきつくなり、周囲の人も萎縮してしまうほど。きっと今の時代だったらパワハラレベルなのではないでしょうか。
そんな上司を気にしてか、Nさん含めみんなが萎縮した中で仕事をしているそうです。
ただ、機嫌がいい時はよく笑いよく話している上司は、確かに仕事ができます。ルールもよく知っている上、可能な限り守っています。
みんなにも、正しいことを当たり前にできるようになって欲しいと願っているからこそ、自分がしっかり監視役を担っているのです。
何より一番はチームの結果を出すことなので、普段から緊張感を与えてみんなが気を抜かないように管理している、そんなやり方でチームをマネジメントしているのでした。
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一方Kさんの上司は、明るさと元気が売り。とにかくよく喋り、判断も早くやることを教えてくれるので、みんながスムーズに動いています。
例えば1日の始まりには、「これこれこう言うことが起こるから、君と君はこの仕事をお昼までに片付けておいて。」などとかなり的確な指示が出ます。
さらに人間関係においてモチベーションを大事にしているので、まず信頼関係から構築していきます。軽い冗談を話しながらチーム内の全ての人と仲良くなり、話を聞いてくれる状況を作るのがうまいんですね。
仕事中も笑い声が絶えず、明るい雰囲気で楽しそうに見えます。
しかし、残念ながら仕事をチェックする能力が弱く、さらに上の上司から怒られている姿をよく見るそうです。
仕事は早いけど、たまに大きなミスをしてしまう可能性があるKさんのチームですが、Kさん本人は、仕事が楽しいと明るく話していました。
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それぞれ環境が違う2人でしたが、相談の内容がなんと一緒でした!
と言うのも、NさんとKさんは同期らしく、いったいどっちの上司が理想的なんだ?と言う話になったそう。そこで、外部の僕に話がやってきたのです。
先にこの答えを共有すると、「どっちも正解だし、どっちも不正解」。つまり、答えはありません。
考えてみてください。冒頭にも書きましたが、人間はみんな個性があるからいいんですよ!
各々が持っている長所を存分に生かして、チームの特徴を作っていけばいいのです。なので、決してやっちゃいけないこととしては、自分の無いところを伸ばそうと努力すること。
逆にいえば、欠点をなくそうと無理な努力をすること。
もちろん人の良いとこ取りと言う意味で、多少は盗み、学んで成長につなげるべきです。でも、他人の良いところを間に受けて、自分の長所を犠牲にしてまでやる必要はありません。
なので上の例で行くと、Nさんの場合は、仮に自分がKさんの上司のような性格だと考えるなら、Kさんの上司のように人間関係を作るべく信頼関係を高めながら、自分の上司と同じように、ルールを徹底するやり方を取り入れればいいのです。
Kさんも同様です。自分はどっちのタイプかを考え、同じタイプの上司のようにやり続けながら、自分には持っていない上司のやり方を少しでもいいから真似してみるのです。
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最後に、一つだけポイントをお伝えして終わりにします。
威圧的だとみんなの力が半減すると考えましょう。いつチェックされるかわからない状況で、100%の力が出せますか?
とはいえ、ルールを守ることは上の立場として絶対です。
いかにルールを守りながら、みんなの力を100%引き出せるか。
これこそリーダーの素質であり、組織として大事なことですよ!
■【今日の質問】
「あなたが思う理想のリーダー像はどんな人ですか?」
■【今日の名言】
「リーダーの資質は、自らの中にある基準に現れる。」(レイ・クロック|実業家)
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【今日の「ヒント」】
世の中には色々なタイプのリーダーがいる。
その人たちの良いところだけを盗んでいけばいいのだが、まずは自分がどんなタイプなのか知っておこう。
基本的には自分らしさを伸ばしつつ、無いところを補う程度に学ぶくらいがちょうどいい。
ただし、リーダーとして忘れてはいけない大事なことがある。・ルールを守る・皆のモチベーションを上げる
まずはこの二つのことを意識するだけでも、良いリーダーになれるはずだ。
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