子供に対して。恋人に対して。仲間に対して。小さい頃から肌身離さず持っていた人形やタオルから、仕事で使っているものや乗り物、ペットなどなど。
生きていく上で、人やモノ、コトなど色々なものに対して大事にしたいという気持ちを「愛情」と呼んでいます。
そして愛情がたくさん注がれれば注がれるほど、人は幸せになり、チームは活性化され、モノやコトの価値が上がります。
しかし、愛情も度を越し過ぎてしまうと、恐ろしい状況が待っています。
子育てにおいて過剰なまでの愛情を注いでしまうと、それは過保護として自主性のないわがままな人に育ってしまうでしょう。
恋人の関係が終わってしまったり、片想いの気持ちが強すぎてしまうと、ストーカーとして社会問題に発展してしまう可能性もあります。
仕事に熱中し過ぎるあまり、家庭をないがしろにしてしまい、破局を迎えてしまう場合もあるでしょう。
そんな、複雑な愛情という気持ちですが、その反対語は何だかわかりますか?
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上の例でいくと憎悪、つまり憎しみとなるのではないか。
そんな風に思いがちです。
先日僕も同じ質問をされて、そう答えました。
しかし、実際は違います。なんと、愛情と憎しみは同義語。
この二つは、意味合いは違えど、強い感情を表す言葉として、同じ部類になるんですね。
では反対語は何でしょうか?それは「忘れる」こと。
気持ちを持つのではなく、心の中のものを無くすことだったんです。
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これは何を意味しているのか。
きっと、嫌な気持ちになったらその気持ちを強めていくのではなく、他のことを考えるなどして気を紛らわし、気にしないように心を持っていく事が大事だと教えているんですね!
自分の中から追い出してしまい、楽しいこと、嬉しいことだけを心の中に残しておく。
そうすると、忘れることで無になった心の中に、温かい、自然と笑顔が出てくるような「愛情」だけが残るようになるんです。
逆に嫌な気持ちを引きずってしまったら、、心の中は憎悪でいっぱいになってしまうでしょう。
◆
一つ具体例をあげますね。
小さい頃、両親が離婚してしまったAさん。
夫婦喧嘩は後を立たず、自分自身も酔っ払った父親に暴力を振るわれ、悪口しか言われた記憶しかありません。
そんな経緯から、父親のことが大嫌いでした。
Aさんも大学生になり、アメリカに留学。つたない語学力に加え、難しい勉強に毎日苦労していました。
苦しんでいるAさんの様子を見た同級生たちは、「たまには飲みに行こうぜ!」と誘います。
しかし、お酒を飲んで豹変してきた父親が大嫌いなAさんは、その誘いを頑に断っていました。
ある日友人は言いました。「お前は父ちゃんの事が大好きなんだな!いつも父親の話が出てくるからな。」
それを聞いたAさんは、「オレはオヤジが大嫌いなんだ!!」とブチギレそうになりましたが、よくよく考えてみると、確かに常に心の中に大嫌いな父親が出てきていたのでした。
そう、夢を叶えようとやってきたアメリカにまで、父親を連れてきてしまっていたのです!
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これぞまさに、忘れる事ができずに憎悪と一緒に過ごしてきた例えです。
ちなみにAさんはこの事実に気づいた後、嫌な気持ちを捨て去り、心の中で父親を許す事ができました。
それからは、こんな自分を育ててくれてありがとうと、感謝する事ができるようになったそうです。
いつまで経っても辛い気持ちや憎しみが消えないなら、いっそのこと忘れてしまいましょう!
一度心をリセットすることで、確実に愛情で満たされますよ!
■【今日の質問】
「根深い気持ち、いつまでも引きずっていませんか?」
■【今日の名言】
「私は年を取るにつれて、幸福の反対を不幸だとは思わなくなった。幸福の反対は怠惰というものではなかろうか。」(亀井 勝一郎|)
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【今日の「ヒント」】
愛情の反対語、それは忘れること。
愛情も憎しみも、強い感情という意味で同じなのです。
可能な限り心の中を空っぽにしておき、楽しく嬉しいと感じることだけを満たしてあげるよう、日頃から意識して過ごしていきませんか?
心を動かせば成長が加速するって知ってる?
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