こつこつ成長論

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働き方 組織づくり

気遣いが気遣いを生む

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先日相談を受けた、販売店で働くWさん。どうも異動先でうまくいってないらしく、何とかしたいという内容でした。
いつものように質問から。
「今一番苦労していることは何だと思いますか?」
Wさんはしばらく考えた後、次のように答えてくれました。
「会社全体から期待されている、新しい取り組みを始めた部署への移動だったので、最初はとても楽しみでテンション上げて出社したんです。でも、すぐにその気持ちが崩れたことですかね。つまり、モチベーションが全く上がらないことが、今回の悩みだと思います。」
Wさんは続けます。
「チームがとにかくバラバラ。ごく当たり前のこと、例えば挨拶だったり準備や片付けなどはみんな積極的にやっています。営業中も他のスタッフのフォローをちゃんとやっていて、みんな仲が良く活気もあります。ただ、どこかに違和感がありました。」
僕:「どんな違和感か説明できますか?」
Wさん:「はい。しばらく働いてたら、原因が見えてきました。部署全体の目標が存在してなくて、みんな会社のルールは守っているんですけど、組織内の連携がほぼなかったんです。
つまり、社内における仕事上の会話がほぼゼロ。仕事を毎日のルーティン作業とし捉えている人ばっかりだったんです。」

Wさんは、自分のやる気が空回りしている現状を嘆いていたんですね。
「せっかく社内で期待されている仕事なのに、もったいないなぁ。」
そんな風に感じながら、自分はできることを懸命に続けていたそうです。
そこで僕は、次の宿題を提供しました。
「今、Wさんができることって何かありそうですか?」

「裏方役になって、なるべくみんなの役に立つことをやろう!」
Wさんは自分で考えたことを、次の日から実践したそうです。
さすがに1人気を吐きながら、がむしゃらに働いているWさんの姿を見て、馬鹿にする人はいませんでした。
しかし、同じように動く人もおらず、異動して2週間は孤独が続き、じっと我慢の日々が続いたのだとか。

大きな転換が訪れたのは、3週間目に入ってから。
いつも相談に乗ってくれた人が、「何かできることはありませんか?」と手伝いを申し出てくれたんです!
雑用までこなしていたWさんは、「本当ですか?ありがとうございます!」と、すぐに仕事をお願いしたのでした。

1人が手伝っている様子を見て、また1人、また1人と少しずつ手伝ってくれる人が増えてきました。
とそんな状況を見て、上司が声をかけてくれました。「今W君が取り組んでいる内容がまとまったら、役員会議にプレゼンしてみよう」
何と、上司自ら部署の目標を発信してくれたのでした!
その内容がWさんが取り組んでいたことで、喜びもひとしおだったそう。そりゃあ嬉しいですよね!

Wさんからは毎日メールを頂きました。
最初はうまくいかない中、淡々と頑張る自分を励ますような内容でした。しかし、2週間が経ち1人が動いた後からは、メールからでも伝わってくるほどの嬉しさで、興奮いっぱい(笑)
読んでいてこっちまでニヤニヤしちゃいました!

一生懸命やっている人を見て影響を受けたり、頑張っている自分が周囲の人を変えた経験はありませんか?
失敗してしまったとしても、常に真摯に真面目に、大きな熱量を持って取り組んでいくと、必ず人は影響を受けるもの。これは、『7つの習慣』でも言われている世の中の原則なんですね。
「内から外へ。影響の輪を広げていく。」
他人の言動にいちいち反応するのではなく、むしろ自分を中心に影響を周囲に広げていくことが大事。
ここでは詳しく述べませんが、例えどんな環境であれ、正しいことを必死にやっていれば、必ずみんなの心を動かせるんです!

もし今苦労していると感じても、どうか自分に負けないでやり続けてください。周りを見ず自分を信じて動き続ければ、必ず味方が現れますよ!

■【今日の質問】
「睡眠時間を削ってでも取り組んでいることはありますか?」

■【今日の名言】
「必死に生きてこそ、その生涯は光を放つ」(織田 信長|戦国武将)

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
【今日の「ヒント」】
必死に頑張っている姿は、その内容が正しければ間違いなく周囲の人の心を掴むもの。
最初は辛く苦しい時期が続くかもしれない。
しかし、そこで負けてはダメ。
自分を信じてやり続けたものだけが、周囲を変えてしまうほどの影響を与えるのだから。

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