僕はメルマガで、よく「人の話を聞く」ことについて言及しています。
カウンセリングするにあたり、何よりも重要だからというのもありますが、
やっぱり話を聞かないと、コミュニケーションが成り立たないと考えているからです。
僕も頻繁に指摘されていますが、自分ではちゃんと聞いているつもりでも、
実は細かく聞いていないために、相手が求めている返事をしていない場合が多いもの。
特にビジネスの場では、相手が求めていることを正しく理解することは、
基本でもありますが、何より重要であるにも関わらず、です。
これは家庭やプライベートでももちろん同じことが言えます。
ご主人や奥さん、恋人の話、ちゃんと聞いてますか?
時に仕事など他のことを考えて気持ちが他のところへいってしまい、
「ちょっと、聞いてる??」
などと怒られたことはないでしょうか。
より身近な人こそしっかり聞かないと、
いつか心の距離が離れてしまいます。
だって、自分の話を聞いてくれない人と、
いつまでも一緒にいたいと思いませんよね?
◆
一つ、人間はどれだけ相手の話を聞いていないかという例をお話しします。
とある大学の授業でのこと。
その日はコミュニケーションについての授業でした。
そこの授業では、よくディベートを行っています。
ディベートとは、一つのテーマに対して全く異なった考え方を持ち、
双方主張していきながら論破すること。
例えば、今話題のコロナウイルスに対して、
学校を行うかどうかについてディベートをする場合。
Aさんは学校を行うことを主張し、Bさんは休校にするべきだと主張する。
それぞれに理由や根拠、事例などを出しながら、時に相手の主張を否定したり、
弱い論点に対してつっこんだりしながら、言葉は悪いですが「言い負かせる」のです。
その日も先生が判定者となり、皆が見ている前で代表者2人がディベートを行っていました。
ひと通りお互いの主張が終わったところで、いつもと違う展開が。
本来ここで終わるはずなのに、先生が、
「では、そのまま立場を変えて、今とは反対の主張をしてみてください。」
と、ディベートをした二人に依頼したのです。
いきなり言われた二人は戸惑いました。
しばらく沈黙が続きましたが、結局何も話せず黙ったままでした。
そこで先生が条件を一つ付け加えました。
「やっぱり難しいよね。では、先ほどのディベートの中で出てきた、
相手の言葉をうまく使ってもらっていいから、逆の主張をいってごらん。」
相手の言葉を使えるなら、簡単なように感じますよね?
でも、当の二人は何も話せなかったのです。
だまったまま、またしばらく沈黙が続きました。
その状況を見て、普段は温厚な先生が急に怒鳴り始めたのです!
「お前たち、二人だけじゃない、これは全員に伝える。
いったい今まで何を勉強してきたんだ?
この状況がわかるか?
結局二人は相手を論破することに夢中になってしまい、
相手の言葉の中につけ入る隙はないか、そのことばかりに気を取られていて、
肝心の話の内容を聞いていなかったのだ。
今日の議題はコミュニケションだぞ。
人の話を聞かないでどうするんだ!」
==
そうです。
これが現実なのです。
所詮人間は、自分が話すことが全て。
相手の話なんか気にしていないのです。
◆
相手の話を聞く。
それは人間関係を作る上で大切な、最も基本的なことであり、
必ず行わなければいけないコミュニケーションなのです。
しっかりと相手の話を聞く。
改めて意識してみてはいかがでしょうか。
■【今日の質問】
「自分勝手な会話になっていませんか?」
■【今日の名言】
「賢者は聞き、愚者は語る。」
(ソロモン|古代イスラエル国の王)
○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
【今日の「ヒント」】
人間関係をよりよくするために、コミュニケーションはとても大事。
しかし、話すのが苦手でも、しっかり相手の話を聞くだけで十分なのだ。
むしろ、人の話を聞かず喋り続ける方がいけない。
改めて、会話の中で話を聞くことを意識してみよう。
心を動かせば成長が加速するって知ってる?
やる気は心の状態に左右されます。
感動する時、人は無になれるんです!
ゼロになれば、プラスのことが吸収されやすいですよね。
そんな効果のあるメルマガを毎日お届けしています!
⇒詳細はこちら