今後飲食店をやっていく上で、コミュニティづくりがとても大事だと感じています。
今回起こったコロナでも、リピーターに支えられた部分は非常に大きく、
感謝しかありません。
そもそもコミュニティが大切という考えに至った始まりは、外部活動の時。
他の人に自分は何をしてあげられるのか。
自身の強みをアピールしつつ、GIVEの精神で多くの人と接し、人脈を増やしていきました。
そこで感じたことが、コミュニティづくり。
お会いする中で成功していると感じた人たちは皆、
自身の強みに対して集まってくる仲間のようなお客様が存在していたのです。
さらに読書会などの朝活がまさにそうでしたが、
共通の目的や趣味などを持った人たちが集まる場所は、
本当に活気が出て楽しかったのです。
そこで知り合った仲間はお互いに刺激的で、学ぶことがたくさんありました。
そんな経験からコミュニティという言葉に対して敏感になり、
世間を見てみると、いろんな場所にいろんな集まりがあることがわかったのです。
例えば地域。
子供達が通っている小学校には、お父さんたちが集まって裏で学校行事を盛り上げている
「オヤジの会」なるものがあります。
仕事の関係上参加ができなかったのですが、運動会の時などそれは大盛り上がり!
側から見てても楽しそうな会でした。
おそらく年配者向けのパソコン教室なども、ある意味コミュニティでしょうし、
毎週どこかのレストランで集まるのも、ジムに通っていることも、
広義ではコミュニティなのだと思います。
こうした人たちと繋がりを持ち、お店の繁盛につなげていく。
さらに人生に広がりを持たせ、豊かに過ごしていく。
そういった目的を果たすためにも、コミュニティは大切なんです。
(イメージ:pixabay)
そんな考えを漠然と持っていた中で、ふと目についた本がありました。
▼『コミュニティづくりの教科書』
もうタイトルそのまま、まさに今必要だと考えた通りの本。
読み進めると最近の本ではもはや当たり前となった読みやすい文章に加え、
わかっているようでわかっていなかった「コミュニティ」について、
専門家目線でわかりやすくまとめてありました。
この本の嬉しいところは、コミュニティを実際に運営し、
成功することがゴールとなっているところ。
なので、コミュニティの種類は当然のこととして、
それぞれのやり方、人の集め方、終わった後の評価方法まで解説されています。
僕自身も、仲間を集めてイベントとまではいかないまでも、
少人数で行う◯◯会は実施したことがあります。
それはそれで自己満足していたのですが、この本を読んだことで、
より多くの参加者にとってメリットがある会を、開催できるノウハウを得ることができました。
それほど具体的に、わかりやすくまとめてくれていたのです。
その内容を、自身の備忘録も含めてまとめていきます。
目次
目次
コミュニティの種類
まずこの本によると、コミュニティといっても種類があるそうです。
・地域
・テーマ
・オンライン
・ビジネス
地域のキーパーソンとなる人に着目して、地域に住む人たちに注力してもらい、
巻き込んでいく地域コミュニティ。
共通の趣味やお互いに成長を促すなど、特定のテーマのもと集まっているテーマコミュニティ。
最近話題になっているオンラインは、もはや必須となっているコミュニティ。
今ではリアルタイムで映像を配信しながら、チャットなどでやりとりするのは当たり前。
双方向でのやり取りができるため、より高い没入感と共に参加が可能なんですね。
ビジネスは文字通り企業や商品の認知度を高め、ファンを集うコミュニティ。
そんな中、僕が個人的に行っていたのはテーマコミュニティであり、
今後オンラインコミュニティに発展していきたということがよくわかりました。
コミュニティの展開
では実際にどのように展開していけばいいのか。
この本では、次の3つのステップで行うことを紹介しています。
・ビジョンやターゲットなどの方向性を決める
・具体的な計画を立て、スケジュールを決める
・参加者を集う
ただやみくもに「こんなイベントを開こう!」と始めても、
当然意味のないものになってしまいます。
そこで重要なことが方向性。
ビジョンやターゲットなどと話すと大層なイメージになってしまいますが、
ここは気軽に考えたいところ。
大切なことは
・コミュニティが何を目指したいのか
・誰に向けた企画なのか
・参加者にとってどんなメリットがあるのか
この3点をしっかりと決めておくといいそうです。
計画
方向性が決まれば、あとは実際に参加者のことを考えながら計画を立てていきます。
(イメージ:pixabay)
コミュニティの規模
コミュニティの規模は、主に次の4つとなります。
・ミートアップ:4〜20人
・小規模イベント:20〜50人
・中規模イベント:50〜200人
・大規模イベント:200人以上
中規模以上となると、もはや個人のレベルではなくなります。
個人事業主などがタイアップをした場合は、小規模レベルのイベントも散見されますが、
やはり外部活動で知り合った方々でも、ほとんどがミートアップ形式でした。
実際そのくらいの規模の方が運営しやすく、管理もしやすいです。
イベントのスタイル
そして、多くが登壇者がいる1対nのスタイル。
最近ではコロナの影響でZoomなどを利用したオンラインが主流となっているようですが、
この1人の登壇者がメインとなって行われるイベントが多いです。
しかし、たまに複数の登壇者によるやり取りをメインにしたり、
地域のキーパーソンをたくさん集めて、1人数分程度の持ち時間でいろいろな人の話を聞くスタイルもあるようです。
重要な方々の話を一度に聞けるという意味で、とても価値が高まり参加者の満足度も高まるそうですよ!
イベントのコンテンツ
続けてコンテンツと集客方法についてお話ししていきます。
コンテンツを考える上でまず決めなければいけないことがあります。
もちろん内容というかテーマは必須ですが、
それとは別に、くだけているか、まじめにするかという雰囲気。
労務関係や法律関係など一見小難しい内容でも、
みんなで例を出し合いながら和気あいあいと話し合う雰囲気で行うのか。
厳密な雰囲気で、中身の重要性を強調するのか。
イベントの雰囲気によって伝え方が全く異なってくるのです。
そして、同じくらい大切なことが、参加者が面白いと思える内容を考えること。
せっかく参加してもらっても、面白くないと感じられてしまったら、
みんなの記憶には何も残らなくなってしまいます。
しかも、2回目の参加などあり得ないでしょう。
そのためにもどうやれば面白いと感じてくれるかを、
真剣に考えなければいけないのです。
そんな面白いコンテンツを作るためのアプローチ方法が3つあります。
・掛け算
・足し算
・組む
掛け算とは、全く異なる人や会社、考え方を掛け合わせてみること。
読書と運動、電車と飲食などなど、一見するとあまり関係ないような分野でも、
・読書x運動=読書マラソン
・電車x飲食=列車レストランマニア
などなど、掛け算することで出てくる全く新しいことに対して、
興味を持った人たちを惹きつけるのです。
また足し算は、似たような業界、考えの人たちを集めて行う方法。
・若者たちに医療の重要性を問うために、看護師を30人集めたイベントを行う
・転職のイベントで、オンライン専用会社、ヘッドハンティングのプロ、会社の人事担当の3人がセッションする
など、一見ライバル関係にありそうな人たちを集めることで、
何かのヒントが得られる可能性をアピールします。
さらに全く別のコミュニティ同士で組むのも一つの方法です。
よくスマホゲームでタイアップしているのを見かけますし、
鬼滅の刃が爆発的に人気を博した去年などは、それこそ企業がこぞって商品を開発していました。
これに似たことをイベントで行うのが組むというアプローチ手法です。
集客方法
コンテンツが決まったら、いよいよ集客。
基本的に重要なことは、
・露出度
・人の目に留まるか
・申込率
・参加率
これにつきます。
つまり、いかに興味を持ってもらえるかが勝負なのです。
これを公式で表すと、
「トラフィック(イベントページのアクセス数)x申込率x参加率=イベント参加人数」
アクセス数と申込率、参加率に焦点を絞り、それぞれを最大化させる方法に知恵を絞りましょう。
その際、次の点は最も力を入れたいところ。
・タイトル
・画像挿入
・リマインドメール
いくら数多く露出したところで、結局人に興味を持ってもらわなければ意味がないのです。
キャッチーな言葉と画像を駆使して、できるだけ人の目に留まるよう脳をフル回転させてください。
そして、せっかく申し込んでくれたお客様がちゃんと参加するよう、
定期的にメールを送ることをお勧めします。
メールを送ることで期待度も高められますし、
この行為は忘れずに行うべきなんですね。
イベント実施後
入念に方向性を決め、計画を立て、集客したら、
いよいよイベントの実施。
(イメージ:pixabay)
ここで、次の2つを見ていきましょう。
盛り上げ方
実際に実施するにあたり、いかにして盛り上げていくかは、
最終的に参加者たちの印象を決定づけるものとなります。
その中で特に意識したいことが次の2点。
・参加者が安心できる居場所となっているか
・コミュニケーションがしっかりとれているか
せっかく苦労して集め、わざわざ来てくれた参加者たちですが、
残念ながらつまらないと思う方も出てきてしまいます。
特にオンラインだと、スマホをいじったり、周りで家族の話し声が聞こえたりと、
必ずしも集中して聞いているかんきょうではありません。
なので、実際のところイベント時間の半分くらいで、
およそ4割の方が退出してしまうそうです。
そんな現実を少しでも抑えるために、
参加者がちゃんとコミュニティの一員であると思える仕掛けが必要なのです。
たとえ興味がありそうなテーマのイベントに参加したとしても、
自分と合わないと感じたら、時間の無駄だと感じてしまうことはないでしょうか。
逆に、ただ聞いているだけだったのに、いきなり自分の考えと同じ話が出てきたら、
思わず食いついてしまいませんか?
そんな後者のような状況を作るために、事前にアンケートを取ったり、
その場で簡単な多数決を取ったり、実際に作業をして発表してもらったりと、
できるだけ参加している感覚になるような仕掛けが必要なんですね!
特に事前アンケートはやりやすく有効です。
このような仕掛けをすることで、2番目のコミュニケーションも自然と取れるようになるので、
ぜひ積極的に取り入れてみてくださいね!
ちなみに、なるべく参加者に話しかけるような流れを行えば、
皆がいい意味で緊張感を持ってイベントが流れていきますから、
一方的に話し続けないように注意しつつ、常に参加者を意識するといいですよ!
評価方法
これはアンケートを取ることが一番です。
直接参加した方の声を聞くことで、改善点が見えてきます。
データとして集められるアクセう数やトラフィック数、退出数などと見比べながら、
次に活かせる情報を掴み取っていきましょう。
コミュニティ思考
(イメージ:pixabay)
そもそもコミュニティを立ち上げて、イベントを開催する行為自体、
自身の成長に大きな恩恵をもたらしてくれます。
なぜならビジョンを掲げ、仲間を集めて動き出すという行為は、
不確実性の高い現代において、誰にとっても必要なスキルだから。
人を集めて活気のある場を作る。
こういったコミュニティを作る活動において、コミュニティ思考が必須です。
それは現代におけるビジネスパーソンには欠かせない能力と重なっており、
次の3つの要素で構成されています。
・ビジョンをコミュニティ基準にする
・仲間と対等に接する
・仲間のために働く
これらに関しては、このメルマガを読んでいる読者の皆さまには、
細かい説明は必要ないでしょう。
このコミュニティ思考を個人活動においてインストールし、
強化していくことこそ、自身の成長を大きく飛躍してくれます。
今の時代、どこで働くかより、誰と働くかの方が重要。
そういった意味でも、コミュニティ思考こそ、現代社会における企業経営に欠かせないものなのです。
それほど大切な考え方の基本であるコミュニティ思考。
改めて意識しながら、日々を過ごしていきたいですね!
心を動かせば成長が加速するって知ってる?
やる気は心の状態に左右されます。 感動する時、人は無になれるんです! ゼロになれば、プラスのことが吸収されやすいですよね。 そんな効果のあるメルマガを毎日お届けしています! ⇒詳細はこちら