飲食店では、リピーターという用語に敏感です。
もちろん新規のお客様が来てくれないと、すぐにお店はなくなってしまいます。
しかし、それ以上に重要なのが、わざわざお店に来てくれたお客様。
新規2割、リピーター8割。
これが飲食店における成功の定義だと、個人的には考えています。
新規顧客のために、ある程度販促は必要であり、
逆に露出をしていかなければ、新規顧客が来ない。
これが今までの定説でした。
しかし、最近はスマホの普及も手伝い、Twitterやブログ、インスタや飲食店のクチコミサイトなど、
SNSなどを活用した個人の発信により、新規顧客は自然と集まるようになりました。
ここで大事なことが、これら発信はお店に来た人が行っているということなんです。
せっかく来てくれたお客様が、ただ食べて満足するのはもはや当たり前。
どうしてもまた来たいと思う、特別な何かが必要なんですね。
つまり、今飲食店に求められていることは、ただの食べる場所ではなく、
食べることプラス◯◯を体験することで、
つい人に言いたくなってしまうきっかけを提供することなのです。
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数年前から始まり、今や定番となった感があるインスタ映えなどは、
まさに友達や世の中につい発信したくなる気持ちを、うまく捉えた好例ですよね。
今や多くの人が、料理や、その場所にいる仲間と一緒に写真を撮る光景が当たり前になりました。
当然仲間同士が集まる場としても、重要な位置づけとなっています。
コロナウイルスの影響で、この重要性が見直されている感がありますが、
人間にとって最も基本的な「食べる」という行為、
そしてみんなで食事をしながら交流を深めるという活動は、
これからも無くなるわけがないのです。
バブルの時代を経て、企画で飲食店を作り、人を集める手法が力をつけてきました。
当然話題性のあるお店は雑誌やテレビに取り上げられやすく、
多くの人で賑わいます。
しかし、その後続いているお店がいったいどれだけあるでしょうか。
結局残る強いお店とは、「また行きたい」と思わせるプラスアルファが明確で、
お客さまにしっかりと印象を与え続けていることが条件なんですね。
コロナ禍において、残念ながらお店を閉じるという苦渋の決断をした店主もたくさんいます。
しかし、こういったお店のほとんどは、後継者不足など別の問題を抱えていました。
優良店に間違いがないので、最終日には多くのファンが集まり、
名残惜しまれながら大々的に最後の日を迎えるのでした。
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リピーターを作る。
飲食店にとって非常に重要なテーマではありますが、
僕個人としては、食べる場所ということに対して、
毎日ただひたすら追求していくことが重要なのかなと考えています。
・昨日より美味しくするためにはどうすればいいか。
・もっとお店が綺麗にならないか。
・お客様が喜ぶことはなんだろうか。
QSCを普通にやるのは当たり前。
当たり前のことを誰もやっていないくらいとことん突き詰めていくだけで、
オンリーワンの◯◯が誕生するのではないでしょうか。
そしてその結果、多くの人が喜んでくれ、また来てくれるようになるのだと思いますよ!
■【今日の質問】
「当たり前のこと、ちゃんとできてますか?」
■【今日の名言】
「いい店とは、お客様が満足する店。
いい店どまりとは、いい店だけどもう一度行きたいとは思わない店のこと。
きちんと『満足』を『もう一度行きたい』に変えること。」
(眞喜屋 実行|企画コンサルタント)
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【今日の「ヒント」】
飲食店にとって、リピーター作りは重要だ。
しかし、奇抜なアイディアに頼っても長続きしないだろう。
飲食店にとって当たり前のQSCをとことんつきつめ、
誰もやっていないくらい極めていくことで、
自然とオンリーワンが生まれるのだ。
その結果、リピーターが作られるのではないだろうか。
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