今会社で、稲森和夫さんが唱えているアメーバ経営なるものを実践するべく、みんなで勉強しながら実践しています。
極々簡単に言ってしまうと、会社という大きな組織をたくさんの小さなチームの集合体と考え、それぞれのチームリーダーが経営者の感覚で運営していくというもの。
当然リーダーだけでなく、チームに所属する人も経営者意識をもって行うことが必要で、まさに全員で経営を行うことを推奨しているのです。
ここで大事なことが、当事者意識。
つまり、会社のお金だから、私のものじゃないからと、エアコンを付けっぱなしにしたり、水道をジャージャー贅沢に使ってみたり。
そんなことをせず、自分のお財布の中から使っているような意識にならなければいけないのです。
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飲食店は不思議なもので、忙しくなってくるともっと売上を取るために人を使い始めます。
昨日は5人でお客様に迷惑をかけたから、今日は6人にしよう。
案外普通に行われることではないでしょうか。
当然お客様にとってはその方がありがたいです。でも、蓋を開けてみたら昨日の半分しかお客様が来なかったなんてことはザラ。
まあ、このような例は極端かもしれませんが、超繁盛している時期などは、このようないわゆる丼勘定が横行してしまいます。
うちの会社も例外ではなくこのような状態だったのですが、飲食店離れなのか、競合が増えたからなのか、数年前から業績が下降気味に。
そこで、冒頭にあげた稲盛さんのアメーバ経営に注目したのでした。
とはいえ、実際に導入するのは来年から。今はどうやれば利益が出るか、もっと効率的に仕事ができないか。
とことん無駄を省くべく検証し続けています。
と同時に数字にも強くならなければいけませんので、会社の決算書はもちろんお店の日々の数値を見ては、計画に生かすようにしています。
そんな取り組みを始めて1年ちょっと。
今ではシフトを作成する際、電卓を叩いて人件費を中心に計算する店長が増えてきました。
次にやるべきは一般社員。
現状に満足することなく、全員が成長を続けなければいけません。と同時に、一般社員の意識も高め、前述したような無駄遣いを無くし、皆が経営者であるという自覚を植え付けることで、アメーバ経営が完成に近づくのです。
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忙しい時はまだしも、いまだに電気はつけっぱなし、水は出しっぱなし、エアコンを無駄に付けてるなどの光景を見かけます。
そんな時は、「自分の家でもそうしてるんですか?」と聞いてみることに。すると、みんなハッと気付いて慌てて止めてきます。
実はアメーバ経営の最も大事なこととして、理念というか考え方を浸透させることこそ重要視しています。
小さな個体がたくさん集まる組織になるため、土台となる考え方の一致が必須だからです。
いくら結果が良くても、方向性がバラバラだとそれはチームとは言えません。いずれその組織は崩壊してしまうでしょう。
そうならないためにも、普段からしっかりと経営哲学や理念を落とし込まなければいけないのです。
どうしてもお店は生活とは別の場所と考えてしまいがち。
だからこそ、改めて何をしている場所なのか各自に考えさせ、自ら積極的に行動できる環境を、理念という観点からも作る必要があるのです。
「自分の家だったらどうしてるだろうか?」「自分のお金だったらどう使うか?」
そんな風に考え、行動できる環境が大事なんですね!
■【今日の質問】
「職場で行っている無駄なことはないですか?」
■【今日の名言】
「成功に至る近道などありえない。情熱を持ち続け、生真面目に地道な努力を続ける。このいかにも愚直な方法が、実は成功をもたらす王道なのである。」(稲盛 和夫|実業家)
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【今日の「ヒント」】
経営の神様である稲盛氏は、アメーバ経営を推奨している。
それは、全員が当事者意識を持つ、全員経営を目指すもの。
リーダーたちはもちろん、その場で働く全ての人が自分のものやお金を使っている感覚になる。
会社の理念の下、みんなが一つになって会社のために働いた時、必ずその会社は繁栄するだろう。
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