こつこつ成長論

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Nさんの人間関係での悩み

投稿日:

先日、看護師を行なっているNさんから相談を受けました。かなり大きな病院で勤務しており、Nさんは5人からなる医療チームで働いているとのこと。
ただでさえ今コロナウイルスの影響で大変なのに、そのチームはバラバラ。上司でもあるリーダーが、本人のいないところで悪口を言うらしく、みんなの心が一つになっていないどころか、むしろ離れたがっているのだそう。
上司の陰口はNさんのことだけじゃなく、他のチームも含めて多岐に渡るのだとか。

結局上司はそういう人なんだと諦めてはいるが、誰を信用していいのかわからず、余計な神経を使うから疲れが取れない日々。
そんな状況の中、2週間ほど前からどうも矛先がNさんに集中しているらしく、上司を中心に他のチームの人からもチクチク言われる始末。どんどんNさんの居場所がなくなっているように感じているそうです。
この環境を、どうにか変えることができないでしょうかというのが、相談の趣旨でした。

少し話はそれますが、私が2番手の頃に起こった人間関係の話にお付き合いください。
当時、まだ着任したばかりで店長や社員の方々はもちろん、パートさんから学生のアルバイトまで、皆がお店では先輩でした。
そのお店は、とにかく皆が好き勝手文句を言っている、そんな印象。
ランチ・ディナーと営業していて、キッチンとホールも役割が明確に分かれています。そして、管理するためにそれぞれにリーダーが存在していました。
このお店の凄いところは、
・キッチンvsホール・ランチvsディナー・リーダーvs一般・社員vs社員
と、なぜかありとあらゆる方面で敵対していたのです!
まあ、そんな状況になりニッチもサッチもいかなくなったから僕が呼ばれたんですけどね。。

とにかく着任した時は酷かったです。誰を信用していいのか全くわからなかったですからね。
しばらくして仲良くなったと思った人から、ある日陰口を言われていたり。手紙で悪いところを指摘されていたり。知らないところでルールが変わっていたり。
「◯◯さんが全然動いてくれないから迷惑かかってる。なんとかして!」という相談というより命令などは、毎日数回言われていました(笑)

この状態が続くこと約2ヶ月、徐々にですが全ての人と信頼関係を築いていきました。
もうぐちゃぐちゃだったので、自分から何かを変えるのではなく、言われたことをただひたすら解決していったのです。
しかし、ただ言われたままだとおかしくなっていくので、ここに僕の考えを注入し、本当に少しずつ軌道修正していったのです。

全く動いてくれない◯◯さんには、現場でその場面を見たときにすかさず「今の場面ではこうした方がもっといいと思うんですけどどうですかね?」というように提案し、◯◯さんに対して文句を言った人には、「言われたことを、僕の立場から指摘しておきました。また目につくようなら教えてください!」と返事をするなど、双方にとってプラスになるように解決していきました。

この間、それはそれは神経がすり減りました(笑)でもその労力のおかげで、いつしか皆の壁が徐々に無くなり、半年後にはお店全員が一致団結して営業できるまでになったのです!
実際そのさらに1年後には、売上や利益のいいお店に贈られる賞を毎年受賞する常連店になったことで、証明されたと自負しています。

例え話が長引きましたが、Nさんの相談に対する回答の全てがこの話に盛り込まれています。つまり、特効薬はなく時間と労力はかかりますが、確実に解決できる方法をご紹介しました。
全員の心の中にあるわだかまりを取り除くために、何を求めているのかみんなとコミュニケーションをとること。
結局はそれしかありません。
人間関係のトラブルで最も多いきっかけは、思い違いによるもの。
相手のことを自分の中で勝手に決めつけていき、それを本人以外の人と話していくから、どんどんマイナスが大きくなっていくんです。
それを、勇気を持って潰していくしか方法はありません。

なので僕は、誰から構わず噂になっていることを、謝りながら直接本人たちに話します。
「なんかこういう件で迷惑をかけてたみたいでごめんなさい。全く気づかなかったこととはいえ、これからは気をつけるようにするから、またやってたら教えてもらえますか?」
例えばこのように話すと、文句を言っていた本人も「そんなつもりはなかったんだよね」と考えを改めてくれます。
そして、多くの場合その会話がきっかけになって仲良くなれるんですね!

同様の謝罪を、関わりのありそうな人全員に行います
すると、不思議と今まで嫌われていたはずなのに、みんなが僕のことを信用してくれるようになるんです。「ああ、この人なら安心できるな」と。

結局みんなは陰口を言われたくないから、相槌のように一緒になって話しているだけ。
なので、もしNさんのように周囲から文句を言われてると感じたら、その悪口を逆手にとって謝り続けてみてくださいね!

■【今日の質問】
「あなたの悪口、聞こえましたか?」

■【今日の名言】
「他人にイライラすることは全て、私たち自身のより良い理解につながり得る。」(カール・グスタフ・ユング|心理学者)

○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○o。.。o○
【今日の「ヒント」】
悪口や文句は、人間関係を構築する大チャンス。
そのマイナスを逆手に取り、自分のことを悪く言っている人たちに直接謝ってみよう。
「なんか迷惑をかけちゃってごめんね」「嫌な思いをさせちゃってごめんね」
こう言われて本気で嫌いになる人などいない。
むしろ信頼度が増し、親密度が増すはずだ。

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