こつこつ成長論

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コミュニケーション

また会うことを前提にする

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「人は、一度お会いした時から、関係が始まる。」昔お世話になった先生がおっしゃっていた、忘れられない言葉です。
でも、その「会う」という言葉がとても曖昧だったので、僕の中では次のような定義を設定しました。
それは、10年後にその人を覚えているか、です。
今このメルマガを書いているのが、電車の中。僕の隣にも、正面にも、同じ車両の中にも、同じ電車の中にも、たくさんの人がいますが、これはご縁とは言えません。
なぜなら、次にあった時に思い出す可能性が非常に低いから。
でも、例えば席を譲ってくれたとか、助けてくれたなどのエピソードがあると、その人はご縁のある人にとなるかもしれません。
そういった個々の出来事を、10年ひと昔と言われている期間を経て、また思い出せますか?ということなのです。

僕の大好きな、有名な柳生家の家訓に、「小才は縁に出会って、縁に気付かず。中才は縁に気付いて、縁を生かさず。大才は、袖すりあうた縁をも生かす。」というものがあります。
上の定義や実例、家訓などを踏まえて、改めてご縁について考えてみると、一度お会いして言葉を交えれば、立派なご縁となるのではないか。そんな風に感じました。
ちゃんと約束をしてお会いした場合、決して忘れることはありません。
パーティーなどでも、相手の目を見て言葉を交わすだけで、何となく記憶に残ります。
もちろん、一緒に仕事をしたり、同じチームになった人は、絶対に忘れないですよね!

そして、よくあるのが偶然の再会です。
取引先に同級生がいたり、セミナーに知り合いがいたなんてことは、活動していると意外に多いもの。
億万長者と言われている大成功者の方々は、常に人との出会いを大切にしているため、食事は将来の投資だと考えておごる方が多いのだとか。
そうやって繋がることで、将来のビジネスに対するタネを撒いているのだそうです。

そう考えると、決して気を緩めることなく、またいつかどこかで会うことを前提に、人と付き合っていった方が良いことがわかりますね。
少し喋っただけで「あの人は合わない」とか「キライ」などと思わない。
もし嫌な思いをさせてしまったなら、全力でフォローし、関係を修復しておく。
もちろん親しき中にも礼儀ありで、部下だから、夫婦だから、親だから、子供だからと甘えた行動ばかりしていてはいけないんです。
近い存在こそ、きちんと尊敬し、気を使って接する必要があるんですね!

ところで、近い存在ってどういう人たちのことを言うのでしょうか?
それは、血縁関係にあるからではなく、日頃の行いの中で、しっかりと信頼できているから、たまに思いっきり甘えることができるんです。
普段から甘えが前提にならず、相手を尊敬し、心遣いを持って接しながら、10年後にまた笑顔で挨拶ができるよう、しっかり意識して関係を築いていきましょうね!

■【今日の質問】
「10年後、また仲良く会話ができる人は何人いますか?」

■【今日の名言】
「小さな出会いを大切に育てていくことで、人生の中での大きな出会いになることもあります。」(千 利休|茶人)

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【今日の「ヒント」】
ご縁とは、10年後にその人を覚えているかどうか。
そんな定義から考えると、人間関係は一度会話した相手から始まる。
そのご縁をすぐに途絶えさせないために、またいつかお会いできると信じて、尊敬し、最大限気遣いながら接するようにしよう!

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