良好な人間関係を作るには、・相手が喜ぶことを話す・私がどう感じているかを話すということが大事だと、昨日お話ししました。
この、私が主体となって話すことを、「I(あい)メッセージ」だということもお伝えしたのですが、今日はこのIメッセージについて、もう少し深堀りしていこうと思います。
Iメッセージとは、「親業」という、家族のおける親としての役割を効果的に果たす訓練を開発した、臨床心理学者のトマス・ゴードン博士が提唱した手法。
ようするに、子供という相手を主軸にしてメッセージを送るのではなく、親である私を主体としてメッセージを送った方が、親として子供に気持ちが届きやすいということなんです。
この考え方は非常に応用がききます。
特にビジネスにおいては、・親=上司・子=部下というわかりやすい図式にハマるので、職場でも家庭同様にIメッセージが使えるのです。
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このIメッセージですが、まとめると次のような活用となります。
◎事実、行動のみを話す(決めつけない)◎影響(自分が感じた本音)を語る◎素直な期待の言葉を伝える
少しわかりにくいので、いつものごとく例えを挙げていきますね。
==恋人と喧嘩したWさんの場合==
W:「ねぇ、聞いてよ!昨日彼ったら、約束した時間に30分も遅れてきたんだよ。それなのに、謝らないどころか、遅れてきたのが当たり前みたいな態度だったの。自分が悪いのに、あんな態度はないよねー!!」
私:『ほんと?彼、遅れてきたんだ。Wさんは許せなかったんだよね。』(事実だけを話してます)
W:「そうなんだよ。だからずっとイライラしちゃってさー。せっかく楽しみにしてた映画も、そのことが気になっちゃって集中して見れなかったんだよね。もうほんと最悪。ずっとみたかったやつだったのにさ。」
私:『映画、集中して見れなかったんだ。。楽しみにしてたのに、残念だよね。』(事実の後に、私が感じた気持ちを伝える)
W:「しかもさー、映画館で隣を見たら、あいつ寝てたんだよ!頭がこくっこくっって、ありえないよねー。あー、まじでムカつく。思い出したらまた腹立ってきた!!」
私:『映画見ながら寝てたんだ(笑)確かにひどいけど、もしかしたら彼、昨日なんかあったんじゃない?寝ないでやってたこととか、何か言ってなかった?」(事実、感じたことを話した後、「もしかしたら。。」という期待の言葉を伝える)
W:「そうそう、実は仕事で大変なことに巻き込まれちゃったんだって。。朝方まで仕事して、始発で帰ってきたら家で寝ちゃったらしいよ。それでも来てくれたから、感謝しなくちゃいけないよね。」
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何となく怒っていたWさんでしたが、いつの間にかノロケ話に変わってしまいましたね(笑)
この会話の流れ、伝わりましたでしょうか。
会話って、基本的には相手に話を聞いてもらいたいんですよね。
だから、言われたことに対してあなたがどう思うかなんて、相手には関係ないんです。
よく話したことに対して、すぐに感想や意見で返してくる人がいますけど、こういう人たちとの会話って、なんか疲れちゃうんですよね。。
なぜそう思うのか。
それは、人の話を聞いてないって感じるから。
まずはしっかり相手の話を聞いて、その中にある事実だけを繰り返すようにしてください。
そして、時折私が感じたことを話しつつ、期待することを伝えるようにしましょう。
この流れがIメッセージの特徴になります。
なかなか難しいかもしれませんが、少しずつ意識しながら使ってみてくださいね!
■【今日の質問】
「話をちゃんと聞いていますか?」
■【今日の名言】
「チームを作ったり、コンビで何かやるときは、遠慮したり、内にこもらず、面白くぶつかりあうことが大事だね。ぶつかりあうことが面白いと思ってお互いをぶつけあう。そうすれば、逆に生きてくる。」(岡本 太郎|芸術家)
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【今日の「ヒント」】
人間関係に有効な「Iメッセージ」を使いこなそう。
Iメッセージとは、事実を話し、私が感じたことを伝え、期待の言葉を送る。
今後、その流れをしっかりと意識しながら、会話を楽しんでいきましょう!
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