仕事上で物事を決める時、自分たちらしさを表現するべきとして、会社側を中心にした発想で行なっていませんか?
戦後からまもなく特需がやってきた日本ですが、当時は誰もが何もない時代だったので、プロダクトアウト、つまり便利な製品を作れば、多くの人が買ってくれました。
しかし最近はモノが溢れており、本当に欲しいものはほとんど無くなってしまいました。
どちらかというと嗜好品と呼べるような、趣味や自分の欲を満たしてくれる、そんな商品が売れるようになりました。
このような時代なので、モノを作る際には、先に買ってくれる人がいるかどうかが非常に大切になっています。
これこそマーケティングの根底であり、営業スキルにつながっています。
今日はその辺の話をしたいわけではなく、そもそもモノを作り出す際、ちゃんとその商品を手に取ってくれるお客様の表情を、思い描きながら仕事をしているのか。
そんな疑問に対して、思考を巡らせたいと思います。
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僕は飲食店なので、レストランでいうメニューを決めるプロセスで、このことを検証していきます。
うちのお店では、季節ごとにメニューを入れ替えています。
つまり、年に4回メニュー替えがあるのですが、その中で通年やっている定番メニューと、季節ごとのフェアメニューがあります。
定番メニューは季節の食材を使用したモノになるので、商品名や値段が変わることはありません。
しかし、その中身が大きく異なるため、キッチン担当者はレシピを覚えなければならず、かなりの労力がかかっています。
これが季節のフェアメニューとなると、全てが一新されるため、新しい調理方法から学ぶ必要があります。
このように、現場も必死に練習しながら、お客様のために練習し、本番に備えているのです。
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しかし、よく考えてみると、自分たちが一生懸命やっているという自己満足にも見えてきます。
本当にお客様はその商品を求めているのか。
まだ大盛況だった10年前の頃と同じような考え方で、商品開発を行ってはいないでしょうか。
当時30代だった人たちも、40代になっています。50代だった人たちは、60代に。
それだけ年齢を重ねてくると、当然食事の嗜好性も変化してくるでしょう。
それにも関わらず、同じようなメニュー構成で大丈夫なのでしょうか。
どんな立派なストーリーがあったとしても、お客様が満足してくれなければ、全く意味がありません。
根底にある会社の理屈や都合、苦労話よりも、お値段以上の美味しい料理が食べたいんです!
であるならば、なおさら商品を作っている時は、そのメニューを食べている場面を想像しなきゃダメですよね。
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どんな人がどんな場面で食事をしているのか。口に運んだ時、何を思うのか。果たして笑顔は出るのだろうか。
しっかりじっくりと想像しながら、日頃の仕事を進めてみませんか?
■【今日の質問】
「その商品を使ってみて、お客様は笑顔になりますか?」
■【今日の名言】
「血眼になって顧客を学習し、努力して肯定的に創造していかないと、事業は立ち上がらない。」(村口 和孝|投資家)
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【今日の「ヒント」】
仕事の基本は、実際に利用した人、つまりお客様が笑顔になってくれるかが重要なのであって、会社や自分たちの都合などは、全く関係がありません。
確かに、強い思いを持って仕事をすることは非常に大切なこと。
しかし、自己満足で終わってしまっては絵に書いた餅になってしまうのです。
ぜひお客様が心から喜んでくれるために、全力で仕事に取り組めるようにしましょうね!
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