人にとって一番大切なものは何か。
心理学者であるマズロー博士の5段階欲求から、昨日はそのうちの第4段階までを、具体的なストーリーを踏まえてお伝えしました。
人の欲には際限がないと言われていますが、生きることが何より大事だということがわかりますね。
一方今の環境に慣れてくると、より豊かになりたいという欲求が出てくることもよく分かりました。
今日は、さらにその上に存在している、人として究極と言える欲求についてお話ししようと思います。
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昨日もお話ししましたが、第4段階の欲求は承認欲求です。
家庭でも仕事でも、「私の頑張りを認めてくれー!!」と、懸命に頑張っている人をよく見かけます。
それが悪いとは言いません。
しかし、承認してもらうことがゴールになっていると、残念ながらその上にある第5の欲求、「自己実現」はいつまでも達成できないでしょう。
こういった人は、認めて貰えばそれで満足となってしまうので、最終段階である次のステップに進めません。
さらに承認欲求が強い人は、周りを蹴落としても気にかけなかったり、自分だけが良ければいいと感じている場合が多いので、何となくいつも苦しそうで、苦虫を潰したような表情をしているように思います。
そんな人、実際職場で見ませんか?
一方、もし他人の為に頑張っている人がいるとしたら、きっとその人の周りには笑顔がたくさんあるのではないでしょうか。
自然と人が集まってきて、いつも賑やか。
一緒にいると安心でき、頼れる存在。
あなたのそばにも、そんな人がいますよね?
今まで頑張ってきたからいつの間にか認められるようになり、常にみんなのおかげだからと謙虚な気持ちでいるから、感謝の気持ちと共に周りに還元していく。
そういう人たちが、自己実現への道を歩んでいくのです。
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あるチームのリーダーに抜擢されたOさん。
もともとある明るい性格と負けん気根性で、新人の頃から実績を上げてきました。
しかし選ぶることもなく、同期や先輩からも可愛がられ、いつも宴会隊長として飲み会でも盛り上がっていました。
そんなOさんだったので、今回の人事には誰もが納得。実際に協力してあげるという声も多数もらってました。
本人といえばもちろんやる気満々で、積極的に部下に声をかけては、課題やすぐに改善点をすべき所をまめにメモ。
その他マネジメントやチームでの仕事に関する本もたくさん読み漁り、かなり勉強をして業務にあたりました。
しかし、良かれと思ってやった事が空回り。
まだ十分な信頼関係が無かったため、影に表に文句が噴出してしまいました・・
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ここでもしOさんが承認欲求をメインで行動してしまったら、きっと数ヶ月でリーダー職を失っていた事でしょう。
なぜなら自分が認められたいために、結果を重視した行動をしてしまい、さらにチームの仲間に無理強いをしてしまうからです。
でも、Oさんは違いました。
真先に不満を話していた仲間のもとへ行き、「自分のやり方がまずかった」と、心から謝ったのです。
そして、次にやろうとしていたことを、主要メンバーに相談し始めました。
この結果チームは一気にまとまり、Oさんの強みであるみんなを乗せて一つのチームとして仕事をやり遂げる、そんな強いチームとして会社に貢献したのでした。
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認められたいのはみんな一緒かもしれません。
だからこそ、自分のことは後回しにして、みんなの承認欲求を認めてあげてはいかがでしょうか。
つまり、みんなの話を聞き、意見を取り入れるべく話し合う場を設けるのです。
実際に採用されなくても、みんなで話しえば、意見を言ってくれた人は間違いなく喜んでくれます。
そして、その喜びは必ず自分に返ってきますよ!
■【今日の質問】
「誰かを認めてあげましたか?」
■【今日の名言】
「私が知っている幸せな人々とは、自身が重要だと思うことに取り組んでいる人々です。」(アブラハム・マズロー|心理学者)
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【今日の「ヒント」】
認められたい。
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