サラリーマンをやっていると、異動がつき物。
飲食店の長として仕事をしていると、相方でもある料理長が変わる場面に遭遇します。
一応彼らは他のお店でも長をしていたので、実力者ばかり。
組織をまとめる力をきちんと備わっている方が多く、自分のやり方もちゃんと持っています。
そんな彼らですが、見ているとすぐにちゃんとした組織ができあがる人と、クルーからの反発を受けてしまい、チーム作りに時間がかかってしまう人がいます。
いったい、その差は何が原因なのでしょうか。
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上手くいかない方のやり方を見ていると、多くの場合入り口を間違えてしまい、結果として苦労からのスタートを強いられています。
その入り口とは、今までやってきた自分のやり方を強要し、レイアウトまで変えてしまうこと。
お店にとって、いくら料理長とはいえ、今まで働いていたクルーの方が先輩になります。
もし今までやってきたやり方を、新しく入ってきた上司に変えられたら、あなたは素直に受け入れることができますが?
きっと何かしら反発心が芽生えるのではないでしょうか。
まさに苦労を強いられる料理長は、クルーのやり方を無視して、今まで自分がやってきたやり方に変えていました。
そのパワーには驚くばかりですが、結果としてクルー全員から反発され、言うことを聞かなくなり、場合によっては辞める方も出てしまう始末。
そこから体制を立て直すまで、1年以上かかってしまったのでした。。
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以前新しくやってきた料理長に、どうやっていけば、チーム作りがうまくいくのか聞かれたことがありました。
そこで、まずは現状のやり方に慣れてから、少しずつ自分のやり方に変えるよう、アドバイスをしたことがあります。
しかし、その方もお店のやり方をじっと我慢して慣れていくのではなく、しかもクルーと話し合うわけでもなく、いきなりレイアウトを変え、やり方をガラッと変えてしまいました。
その結果は前述したとおり。
それはもう悲惨な状況が続き、人もいなくなり、休みも取れない状態が数ヶ月続いたのでした。
もちろん実力はある方なので、1年を過ぎた頃から形が見え始め、2年経った頃には素晴らしいチームが出来上がっていました!
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方や年輩の料理長の場合、経験が豊富なので僕が別の料理長にアドバイスしたことを、始めから実践していました。
その方の凄いところは、最初はほとんど目立たないように仕事をしつつ、料理長として料理の技術や、少しでも便利で使えそうなやり方を、場面ごとにアドバイスしてあげていたこと。
こうしてクルーからの信頼を得ながら、徐々に自分のやり方を作ったのです。
この方の場合、クルーがほとんど辞めなかったので、1年後にはほぼ同じメンバーで自分がやりやすい強いチームが出来上がっていました!
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郷に入らば郷に従え
諺にもあるように、最初は我慢も必要ですが、ただじっと自分を抑えるだけでなく、信頼を得るよう言動を意識しながら、少しずつ自分を出していく働き方が理想です。
焦らず急がず、まずは信頼関係を強化していきましょうね!
■【今日の質問】
「新しい組織でのやり方、ちゃんと守ってますか?」
■【今日の名言】
「人間、優れた仕事をするためには、自分一人でやるよりも、他人の助けを借りる方が、良いものができると悟ったとき、その人は偉大なる成長を遂げるのである。」(アンドリュー・カーネギー|実業家)
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【今日の「ヒント」】
新しい組織では、いきなり自己を主張しない方がいいです。
まずはそこでのやり方に慣れ、少しずつ自身の経験から良いと思えることを、周囲に伝えていきましょう。
何より大事なことは信頼関係。
みんなから信頼されるようになるまで、我慢しながら自分の強みを出していってくださいね!
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