人間の成長段階において、個性=アイデンティティが確立されると、次のステップへと進むことができます。
正確には、幸せに過ごしていくために、さらにやるべきことがあるのです。
それは、人とのつながりです。
幼少期において、自我が芽生えた後、幼稚園や小学校で、他人という存在に気づき、共存を経験しながら学んでいきます。
大人になっても、これと全く同じ過程が待っています。
社会人になって、上司や部下、取引先、お客様などなど、多くの人と関わる機会が増えてきます。
それに比例して、決断を迫られる場面が増えてくるはずです。
この場合はどう対応すればいいのか。こんなこと言ったら怒られるだろう。ここまでやっていいんだろうか。私の行為は迷惑をかけていないか。嫌われていないだろうか。。
まだまだ経験が浅かったり、相手のことを気遣いすぎてしまうと、どんどん悩みが深くなっていき、いつしかストレスとして体の不調を訴えることになってしまいます。
まして、相手に不快な思いをさせてしまったり、相手の言動が許せないなんてことが起こったとしたら、場合によっては人間不信になってしまうかもしれません。。
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例えば社会人3年目のOさんの場合。
3年目といえば、仕事も一人前にできるようになっていて、後輩に指導しながら、新しいプロジェクトなどを任されている、そんなベテランに近い立場で物事を動かしている頃ではないでしょうか。
営業部に配属されたOさんは、新人時代にトレーナーとして教えてくれた先輩に恵まれ、一緒に行動しては多くを学び、独り立ちしてからもよく飲みにつれて行ってもらい、たくさんのヒントやノウハウを教えてもらいました。
そんな先輩のおかげで、同期よりは一歩早く大きな仕事を任されるようになり、それが自信にもなっていました。
その大きな仕事の中で、ある時取引先のお客様から「先日約束してもらっていた件、どうなっていますか?明後日が締め切りなんですけど、報告が上がっていなかったので連絡しました。」と言われました。
「あっ!」
Oさんは電話口では冷静を装っていたものの、完全に頭の中から抜けていました。
たしかに1週間前お客様に相談され、「任せてください!」と調子良く返事したのを思い出したのです。
電話を切るなり冷や汗が止まらなくなったOさんは、3つの決断に迫られました。
1.すぐに上司やプロジェクト仲間に相談する2.お客様に謝る3.徹夜でもいいから自力でやる
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こう言った場面は、非常に多く見受けられると思いますし、皆さまも経験があるのではないでしょうか。
これぞ、成長過程で最も大事な人間関係における決断なのです。
普段から相手のことを思って行動している人は、おそらくすぐに周囲に相談して解決に向かうでしょう。
お客様に普段から与えることを優先し、良好な関係を築いているならば、素直に謝れば許してくれるかもしれません。
一方、日頃から自分中心な言動をしている人は、こういった困った時でも一人で何とかしようとするはずです。
どれがいいかという答えはありません。
しかし、普段から他人のために行動している人は、もしかしたらこういった困った場面にすら出会ったことがないかもしれません。
なぜなら自然とみんなが助けてくれるからです。
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普段から、自分ができる多くのことを与える習慣を身につけてください。
もらうのではなく与える。
これが当たり前にできる人は、きっと周囲の目を気にしていない人だと思います。
だって、常に誰かのために行動しているから、周囲の人が自分のことをどう思おうが、関係ないんですよね!
そういう心理状況だと、人はとても強いです。
滅多なことでは負けない、そんな強い心を持っているからです。
きっと今まで困った時、必ず誰かが助けてくれるのを体験的に知っているから、感謝の気持ちしかわかないんでしょう。
ぜひあなたも、日常で何が与えられるのか、考えて行動に移してみてください!
■【今日の質問】
「昨日は人に何をやってあげましたか?」
■【今日の名言】
「与える行為は心を解放します。」(マヤ・アンジェロウ|米国の歌手)
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【今日の「ヒント」】
人は生きていく上で、決断を迫られる場面にたくさん遭遇します。
そんな時どう決断していくかは、日頃どのように過ごしているかで変わってくるでしょう。
人生に人間関係は絶対ついて回ります。特に仕事においては、避けることはほぼ不可能でしょう。
であるならば、日ごろから周囲の人だけでも、自分ができる精一杯の何かを与えてみてください。
きっとあなたの人生は、劇的に変わっていきますよ!
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