手放す勇気

僕たちは、少なからずもっと良くなろうと思って生きています。

豊かになろう。
お金持ちになろう。
楽になろう。
できるようになろう。
幸せになろう。

人としてというよりも、それは生き物として生存していかなければならない、
本能のような気がしています。

そこに知恵があり、文化ができ、社会にルールができたからこそ、
余計にもっともっとという気持ちが湧いてきているのではないでしょうか。

本能がそのように「もっと良くなる自分」を目指しているから、
自然と自分の中で「これいいな」というものに注目していきます。

そして、理想としている自分に近づけるべく、
多くの情報を得ていくんです。

◆

ここで現代における一つの問題が発生しています。
インターネットの台当、そしてスマホの普及です。

今やいつでもどこでも必要としている情報を手に入れることができました。
毎日毎日世界中のどこからか情報が発信されています。

さらに技術の進歩により、今まで閲覧してきた履歴をもとに、
どんどんおすすめされてくる始末。

その数があまりにも多いため、自身では情報を処理しきれなくなっていませんか？

いくら「＃」を使って情報を絞ったところで、
時に謝った情報を信じてしまうことも。

そう、今までそれが正しいと思っていたのに、
実はマイナスにしかなっていない、
いわゆる「思い込み」が残念ながら存在しているのです。

例えばこんな思い込み。

・自分のことは後回しにして、子供優先の生活をしている
・嫌なことがあっても表に出さない
・優しい人と付き合う方がいい
・自分に妥協しない方が成長できる
・自分を犠牲にしてでも貢献するべきだ

もちろん全てが間違っているということではありません。

上の例にしたって、その時の状況や環境によっては、
プラスになることもあるでしょう。

ただ、必ずしもあなたの考えていることは、
将来プラスになることですか？

そう問いかけたいのです。

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過去の経験や成功事例にこだわって、やり方を固執した結果倒産してしまう。
そんな企業の話は常に存在し、いつになっても無くなりません。

それは個人も一緒。

この生き方で今まで成功してきたんだから、
次もこの調子でやっていくぞ！

その判断は素晴らしいのですが、果たして本当に正しいのでしょうか？

新型コロナウイルスの到来で、多くの方の人生が狂わされています。

1年経っておさまるどころか、世界中でますます拡大している現状に、
根本から考え方を変える必要があるのかもしれません。

今は豊かだったとしても、明日突然収入が無くなることだってあり得るのです。

そんな時、今まで大事にしてきた生活や考えなど、
手放すことができますか？

何を大事にして、何を捨てるのか。

いざという時のためにも、一度シミュレーションしてみるといいですよ。

■【今日の質問】

「今まで大切にしてきた想い、いざという時に捨てることはできますか？」

■【今日の名言】

「自分に必要のないものを、どれだけ捨てられるか。
今は、それが問われる時代でもあるんです。」
（金子勝｜経済学者）

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【今日の「ヒント」】

一つのことを想い続け、やり続けることはとても重要だ。

しかし、生存がかかった緊急事態では、
思い切った発想の転換が必要な時も。

その時に、今までの想いを捨てることができるかどうか。

その時の勇気が、人生の幸福度を変えるのだ。

心を動かせば成長が加速するって知ってる？