今日は3部作のストーリーでお届けします。では、早速始めましょう！
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1.自由奔放 両親が共稼ぎでほぼ家におらず、おばあちゃんに育てられた影響なのか、わがままいっぱいに育った少年Hは、大学に入っても自由奔放。やりたいことをやり、自分が楽しければそれでいいと皆に豪語しながら、バイトに遊びに全力投球だった。
そんなHは一年浪人時代を過ごしたため、大学3年生の時、仲の良かった高校時代の同級生から卒業旅行に誘われたのだ。 現役合格した同級生は大学4年生なのだから、当然の流れといえばその通り。お金がかかることだから少し悩んだが、内容を聞いたら即答していた。彼の考えていた卒業旅行とは、インドを中心に1ヶ月以上も旅をする計画だったのだ。
結局45日間の旅行を終え、翌年には本当の卒業旅行がやってきた。当然ここでも長期滞在方の旅行を計画。今度はエジプトとタイを中心に周遊することとなった。まさに壮絶だった一年前の卒業旅行を経験し、是が非ともまた行きたかったのだ。
2度目の卒業旅行？もまさに壮絶！こちらも46日間と長期間、お金が尽きるまで旅をし、なににも束縛されない、自分の意思で全てが決まる放浪の楽しさを知ったのだった。
そんなHも、第一志望だった旅行会社に就職。新人賞をとり、毎日飲み歩くなどまさにやりたいことをやる社会人生活を送っていった。
2．転機 旅行会社で働いて約8年。父が小さいながらも会社を経営していたこともあり、社長になりたいという欲が徐々に強くなっていった。そこで旅行と同じくらい大好きだった飲食業界に転職することを決意。結婚してすぐのことだった。
その後自分に合う場所を求めるようにいくつか会社を移し、ようやくマッチする会社と出会う。実に飲食業界にきて7年目のことだった。和食レストランをチェーン展開しているその会社では、最初こそ苦労するものの徐々に力を発揮し、ついにNo.1の称号を手に入れるまでに成長していった。
しかし、そこから徐々に会社の考えと距離を感じるようになり、もともと持っていた独立心が強くなってきた。そこで思い切って転職を決意。社長を約束された会社から内定をもらうに至った。
まさに人生は思い通り、絶頂だと喜んでいた矢先、新型コロナが猛威を奮ったのだ。なんとその会社からの内定は取り消し。まだまだ小さい子供たちを抱えながら、無職となったのである。
ところが、Hはこんなことで沈むような弱さを持っていなかった。実は和食レストランに転職する1年ほど前、今から9年も前から、自身の教科書的役割を担う、日々の学びをまとめたブログを書き始めていた。毎日少しずつだが、その効果は確実に現れていき、今では一つの絶大なる強みとなったのである。そこで培った継続力、行動力、思考力などなど多くの能力を全て発揮して、この不利な状況の中、5社から内定をもぎ取ったのだ。
3．決意
その中で最もHにふさわしい企業を選び、メンターに報告した。「僕は大きなどん底に落ちました。でも、ありがたいことに世の中からはたくさんの方から必要とされた。昔から僕は自分のやりたいことに対して全力で取り組んできた。しかし、家族を持ち、責任の思い役職を与えられて、少し窮屈な人生を歩むことになり、方向性を見誤ってしまったのかもしれない。今日、たくさんの言葉をいただいて、たくさんの皮が剥がれ落ちました。そして、新たな目標が明確になりました。
・まだ未練があった髪の毛をなくし、ハゲを恥じない髪型にすることができた・独立するという初心を思い出した・学生時代のような自由奔放な気持ちを取り戻した・しかしながら自分教科書にある大きな大きな強みを持つ人間でもある・まずは伝説の幹部となり、会社になくてはならない存在となる・伝説とは、会社内の社員全員が僕の存在を知ることだ・具体的には、数字はもちろん、あいつに任せれば安心だと思われる信頼を得る・今から9年後、20店舗の社長として会社に恩返しをしている
見ていてください。そして、これからもご指導、よろしくお願いします！」
40代も後半に差し掛かったHは、少年のように目を輝かせながら、メンターに力強くお礼を伝えたのでした。
■【今日の質問】
「人生、振り返ってますか？」
■【今日の名言】
「まことに人生 一瞬の夢 ゴム風船の 美しさかな」（中原 中也｜詩人）
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【今日の「ヒント」】
今の自分がいるのは、どういう経緯があったからなのか。
一度振り返ってみることで、改めて前に向く力が湧いてくる。
そして力を確信した人間は、必ず実現できるのだ。
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