大学生のアルバイトの話から。
かなり前ですが、お店で同じようなことが起こったのに、全く異なる結果になりました。その話をしていこうと思います。
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今日の主人公はUさん。
アルバイトを始めて半年経った大学2年生。だいぶ仕事も覚え、他のアルバイトの子たちと仲良く過ごしています。
たまに抜けがあり、ミスもしてしまうけど、いいムードメーカーとしてお店では欠かせない存在。
そんなUさんが、テーブル番号を間違えてオーダーしてしまい、もう一度料理を作ってもらわなければいけなくなりました。
店内は満席ではないものの、ほぼ同時に数組お客様が来られたため、一瞬ばたついた影響でミスをしてしまったようです。
忙しかったこともあったでしょうが、Uさんはこのことを報告せず過ごしました。こっそりキッチンにいるアルバイト仲間に料理を頼み、何事もなかったように済ませたのです。
そのお客様が帰る際、「なかなか料理が来なくて待ちくたびれたのに、謝罪の一つもなかったぞ。どうなってるんだ、お前のお店は。」と、お叱りの声をあげたのでした。
そのご意見を聞いた私は、なんのことかわからなかったものの、料理をお待たせしたことを謝罪し、今後のためにお客様の気持ちを含めた詳細をお話ししてもらいました。
そこで初めて何が起こっていたのか知ったのです。
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責任者として何が起こったのか知るために、該当したUさんから話を聞きました。
しかし、その事実を認めたもののUさんに悪気はなく、むしろ良いことをやったと思っている始末。
私は間違えたことを責めているのではなく、間違ったことを報告しなかったことに対して叱っていることを改めて伝えたのです。
その場ではきちんと返事をしていましたが、その直後、また同じことをやろうとしていました。
なんとなく態度が怪しかったので、ずっとチェックしていたんですね。
そこで今度は、「お客様に迷惑がかかっていることは、自分で判断しないで欲しい。少しでもおかしいと感じたら、どんなことでもいいから聞いてください。」と少し強めに伝えました。
そのことがあってから数ヶ月経ったのですが、結局報告は一切無し。まあ、実際に何事もない可能性もありますが、お店のため、お客様のためにお願いしていることだから、素直に話を聞いて欲しいと強く思いつつ、こちらから仕事を頼むことはなくなりました。
一方、同じく大学2年生のYさんは、まだ入って2週間の超新人。緊張しながらも、どんどん仕事を覚えて行きました。
先輩たちから言われたことをきちんとメモに残し、返事よくすぐに対応して行きます。わからないことはすぐに聞いてくれるので、こちらも安心して仕事を任せられます。
もちろんまだまだ覚え切れていないところもたくさんあるのですが、その都度聞いてくれるので、大きなトラブルがないんですね。
伝えたことを真面目に取り組んでくれるので、徐々に任せる仕事が増えていったのでした。
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UさんとYさんの違い、明らかですよね?
少し極端な例かもしれませんが、実際にUさんのような態度をとっていることはないでしょうか。
特に慣れてくると、徐々に気遣いが薄れ、緊張感がなくなり、ミスが多発しやすくなります。と同時にプライドも出てきて、自分のミスを認めたくなくなっちゃうんですよね。
そうならないためにも、人の話はしっかり聞いていきたいですね!
そして、何かあっても自分だけで解決しようとせず、先輩などよく知っている方々の教えを謙虚に聞いて欲しいと思います。
今一度自戒を込めて、今日のメルマガをお届けしました。
■【今日の質問】
「人の話、ちゃんと聞いてますか?」
■【今日の名言】
「多くの人が、話し上手だから人との関係は得意だと思っている。対人関係のポイントが聞く力にあることを知らない。」(ピーター・ドラッカー|経営学者)
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【今日の「ヒント」】
仕事でもプライベートでも、素直さを忘れてはいけない。
先輩や親、上司、先生など、そのことをよく知っている人の話はちゃんと聞くべきだ。
仮に自分の意見があったとしても、それは後で出せばいい。
まずは先人の教えを素直に受け入れるようにしよう。
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